新宿伊勢丹ショーウィンドウ

2012年12月16日 (日)

2012年クラウス・ハーパニエミ  ワンダー・クリスマス

 もう年末ですね。
 今年も新宿伊勢丹のクリスマスディスプレイはクラウス・ハーパニエミで美しいです。
Once Upon A Time In Wonder Christmas

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 スイーツがテーマのウィンドウ。
 マカロン・タワーが美味しそうです。

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 向かいのビルのネオンが写り込んでいますが、夜の方がきれいなので、仕事帰りに撮影しました。

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 可愛いだけのきれいさとは違う、ハーパニエミの独特な世界が今年も変わらずに繰り広げられています。

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 幻想的な魚のディスプレイ。

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オオカミの横にあるのは、バカラのシャンデリア。確か、少し前から他のディスプレイで飾られていたもので上手いこと連動して使っているなあと思います。





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  メンズ館の入口にはプロジェクターで写した時計が。映画「アメリ」にもそんなシーンがあったと思います。
  時計の針が凄い速度でくるくる回る、まさに時空の狂ったワンダーランド・クリスマスな時計。
 これがデパートのショーウィンドウとは凄い、アートだなあと、ひたすら感心してしばらくこの時計の前で佇んでいたのですが、目を留める人はあまりいませんでした。

 夜空に浮かんだ月のようでもあります。
 幻想小説の表紙みたいではありませんか?!

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 クリスマスまであと1週間ちょっと。
 新宿に行かれる人はぜひ、伊勢丹のこのショーウィンドウをご覧ください!(今年は、仕事帰りに通ってうっとり見ていると、必ずロボットレストランの宣伝カーが通るのが何とも……なんですが:苦笑)。

 毎年このクリスマスディスプレイは楽しみで、自分のブログを見直したら、毎年ではないですが結構アップしているので、まとめてみました→新宿伊勢丹ショーウィンドウ  ここ数年のものが見られます。

 そうそう、昨年は伊勢丹の広報のブログに私の記事が紹介されたりしたのでした!

  いつか東京を離れる時が来るかもしれませんが……その時、いちばん東京的な場所として懐かしく思うのは、新宿伊勢丹かな、なんて思います。

 皆さん、よいクリスマスを!

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2011年12月18日 (日)

2011年もクラウス・ハーパニエミのクリスマス

 今年も新宿伊勢丹のショーウィンドウは、クラウス・ハーパニエミ。
 きらきらしすぎていなくて、美しいです。
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うさぎとクリームケーキ?



















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 クリームケーキの下にはオオカミが。
 狙っているのはケーキじゃなくて、うさぎ?

Img_2441  クラゲの場所。定期的にピカピカッと光が走ります。最近の伊勢丹は、特殊な方法で壁にまで絵が張り込んであり、広がりを感じます。
 青い輪っかは、向かいのビルのもの。なんか上手くクラゲにかかっていますが。

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 北欧版トトロのようないきもの(山鼠らしい)。
 正面玄関から入ると、この立体の太っちょさんが迎えてくれます。

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 可愛いだけではないクラウス・ハーパニエミ。愛らしさとちょっとした不気味さの混ざり具合が絶妙です。
 今年は白がメインの色調で、純白の楽園-----ホワイトエデンというタイトル。
 ホワイトエデンへの入口
 大きな災害があり、大勢の人々の命が失われましたが、そんな今年を癒してくれるかのような、穏やかに心に入ってくるクリスマス・ディスプレイです。
 被災地も少しはクリスマスのディスプレイをするような余裕はあるのでしょうか? NHK以外は報道も減っているのが気になります(J-WAVEは原発問題も含め、東北の人の声を継続して伝えてくれているので偉いと思う)。

 ここから少し先へ行った東口は、電飾の洪水といった感じで、何のセンスも感じられないので、できるだけ避けて歩くようにしています。
 クリスマスの電飾はすべてやめろとは言わないけれど、せめて今年くらい死者を悼むような思いが込められていればよいのに……と思ってしまいます。
 というわけで、できるだけ伊勢丹の周りだけを歩いて、「そういう現実」を見ないようにしている年末の私でした。

 原発は収束していませんが(収束したとか寝ぼけたことを言っている人もいるようですが)、クリスマスはせめて心温まる時間を過ごしたいと思います。
 皆さんもよいクリスマスを!
 


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2009年12月13日 (日)

2009年★新宿伊勢丹のウィンドウディスプレイ――クラウス・ハーパニエミのクリスマス

 今年も新宿伊勢丹のクリスマスのウィンドウディスプレイをご紹介。
 昨年、素晴らしかったので期待していました。

 今年は――おや? 何やらチェコの絵本のような世界が。
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 ケーキの上のりんごを食べようとしているクマ。

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 ちょいと不気味な(?)おサルさん。

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 悪巧みしていそうなオオカミ。

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 どこかで目にしたことがあるような世界……と思っていたら、チェコではなく、フィンランドのイッタラなどで活躍しているデザイナークラウス・ハーパニエミ (1970年・フィンランド生まれのデザイナー)の絵でした。
 ハーパニエミがデザインした、イッタラのこのテーブルウェア類もちゃんとディスプレイしてあります。

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 ふくろう模様のお皿。
 1枚のお皿の中に、1冊の絵本が展開されているかのようです。
 かなり主張のあるお皿で、これでお食事するのは難しそう。
 ティーカップやコーヒーカップならいけそうですが。
 これはやはり飾り皿? あるいはティーパーティで、一番豪華なケーキを乗せる?

 ディスプレイは、この世界を損なうことなく、そのまま3次元化してあり見事です。
 他にもちょっと毒っぽいキノコの上で跳ねているリス(あるいはイタチだったりして?)とか、不思議なカメたちとかもいて、ファンタジック。
 きらきらのクリスマスではなく、北欧や東欧の暗い森の中へ入っていくような雰囲気。
 それにしても、クラウス・ハーパニエミをもってくるところが、伊勢丹らしい。
 さすがです。

★伊勢丹まで行けない方もハーパニエミの世界が楽しめますよ!
 とても素敵なので、覗いてみてください。
 クリック!→HOW TO MAKE WONDER CHRSTMAS

 

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2008年12月28日 (日)

美しい悪夢のような一角を見ながら

 引っ越しの荷造りが全然終わらない。
 本とCDはようやく詰め終わったのだが……CDのプラスチックケースを捨てて、ビニールの袋に入れ替えるというのをやっていたら、結構な時間がかかった。
 もっと早くやっておくべきだった。
 さっき、ケースをごっそり捨てに行って、すっきり。
 初めはためらいがあったが、一度始めてしまうと、あら、こんなに薄く!!と、嬉しくなり、もう止まらない。
 流通には必要なのかも知れないけれど、石油も使うことだし、プラケースはいらないなあと思う。

 そして、棚にある食器や調理器具をどかして解体、食器を梱包という、大仕事がまだ手つかずだ。
 おまかせパック代まで捻出できなかったから、ひたすら自分で労働するしかない……。
 腰痛が心配だ。

 

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 話は変わって、今、新宿伊勢丹のショーウィンドウは、Undercoverの白い洋服。
 意外と可愛い……と思ったのも束の間、マネキンの横に変な生き物が(いや、実際に生きてはいないのだが)。















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 ETのぬいぐるみ版?みたいな奇妙なこの「生き物」。一つ目で、夜になると、こんなふうに光る。
 手の感じがちょっと怖い。
 というか、全体的に不気味だ。
 そして、何をまとっているかというと、それはUndercoverの洋服ではなく、アンティークの白いレースの子どものドレス。
 どう見ても、ヨーロッパの18~19世紀くらいの本物のアンティークドレスで、このドレスがどれも素晴らしい。
 上流階級の赤ちゃんや女の子が着ていたようなドレスだ。
 アクセサリーもアンティーク。
 
 一見可愛いらしいと思わせ、よく見ると禍々しいという、なんとなく今日的な、21世紀的(?)な雰囲気。

  こんな奇妙なものが堂々とウィンドウを飾っているのに、足を止めて見る人はあまりいない。
 若い女の子が、「何これ~ぇ?」と連れの男の子に言って変な顔をしていたのを一度見たくらいだ。

 美しい悪夢のような一角。

 きれいなようで怖い、輝いているようで疲れている……。

 というと、こじつけっぽいかもしれないが、元タレントの飯島愛さんが、ひとりマンションで亡くなっていてクリスマスイブに発見された……ということに、そんな印象を受けた。
 特にファンだったというわけではないが、今時の若い女の子たちのことを本気で考えて心配している、姉御肌のたのもしい人、というイメージだったので、ショックだった(引退の際、あまり元気ではなく、理由も歯切れの悪い感じなのが気になってはいたが)。
 人の心配ばかりして、本人自身は頼れる人がいなかったに違いない。
 1週間も気づかれないということは、周りに親密な関係の人がいなかった、ということなのだろうか。

 香山リカの著書に『老後がこわい』という本があって、まあ、いわゆるこのままシングルで年老いていくのが怖い、あれこれ心配(もちろん、ひとりで孤独死する不安も)という本なのだけれど、読みながら、香山さんのように精神科医という立派なキャリアもあって収入もある人が怖かったら、何もない私はどれほど怖がればいいんだろう?と思った。
 そうしたら、むしろバカバカしくなってきて、今の仕事をコツコツ続けて、とにかく心身の健康が一番で、それしかないと、自分で考え直した。
 不安を煽るようなことをあまりいってほしくないなあとも思った。
  と同時に、80年代や90年代くらいまでは、香山リカさんはあんなに華やかに活躍していたのに……。
 香山さんの不安は、同世代の女性たちの急死も関係しているそうだが(漫画家だとかライターだとか、確かにここに来て、いろいろな人が40代前半くらいで亡くなっている)。
 で、上野千鶴子の著書『おひとりさまの老後』は、香山リカのその本がきっかけで、「では老後をこわくなくするには?」ということで、生まれたという。
 やはり、一回り上の世代の筋金入りのフェミニストはタフだなあ。

 『おひとりさまの老後』とは、家族の絆も薄れてきているし、シングルも増えているし、シングルじゃなくたって、女性の方が長生きするんだから、どうせ最後はひとり、せめて、横のつながり、絆をつくっておきましょうよ、と、一言ではいえないが、まあ、そういうようなことが、実際的なことも含め、いっぱい書いてある本だ。

 都会にいると、友人同士でもほどよい距離感がよかったりして、私もしょっちゅう電話をしたりするほうではない。だから、誰かに、あるいは自分に、「もしも」のことがあっても、わからないよなあと、しみじみ思う。
 幸い、今の私は会社勤めなので、1日でも無断欠勤したら、おや?と思ってくれる場所がある(勤めていると厄介なことも多いけれど、今はそれが救いなような気も……)。

 遠距離にいる連れ合いとも、毎日毎日連絡するわけではないから、連絡の間隔が空いたら、「生きてるよ!」と、電話でもメールでもした方がいいのかも、なーんて、今はそれほど深刻でもないけど……。

 飯島愛さんは有名になって、タレントだけじゃなくて、本も書いて、お金もたくさん稼いで――相当頑張ってきた方だと思う。
 それにしても、どこまで頑張れば幸せになれるのか。そもそも幸せとは何なのか?
 いろいろ考えてしまった。

  内田樹先生がよく言うように、「小さな共同体に戻ってほっこり生きる」のが、いいのかも知れない。それができない人もいるだろうけれど。
 私自身は、「共同体」というのはなかなか難しいのだけれど、「ほっこり」は実践している。 とにかく、身体が大事、身体は心とつながっている、と思っているので、あちこち不具合のある私は、漢方薬代だけはなんとか捻出しているし、あまり無理はしない。
 飯島愛さんは腎臓がよくなかったそうだから、身体が相当冷えていてはず。
  「腎」は、身体全体の気を司る大事な期間で、特に女性は冷えによって影響を受けやすい。ここが弱ると、身体の「気」も弱るし、身体が弱ると、心も弱る(私も漢方の診断では、腎臓が弱い)。
 逆に、温めて治していけば、気持ちも元気になっていくはずだから、彼女はとっても残念だ。

Img_1717  師走の新宿の風景。
 今年最後の出勤日の帰り、セガフレード・ザネッテイにて、大好きなカプチーノを飲みながら。

 現代に、女性として生きるのは大変だなあと思う 。昔だって大変だったし、今の男性だって大変だけれど、大変さのニュアンスが違うのよね(今は簡単に説明できないが)。

 ともあれ彼女のご冥福をお祈りします。

 

 
 無理しないと言っても、引っ越しは無理をいっーぱいしないとな。
 つい、ブログ書きに逃げてしまったが、戻ります。
 (って、もう夜ぢゃないか……あぁ)


 
 

 

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2008年11月29日 (土)

新宿伊勢丹のクリスマス・ディスプレイ2008

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 新宿伊勢丹のウィンドウディスプレイがきれいです。
 クリスマス色満載というより、パーティシーズンっぽい感じ。
 モチーフはスイーツやフルーツ、その中にティーポットやカップなどのテーブルウェアを上手く配していて楽しい。
 スイーツの愛らしさは、地下のフードパラダイスにある、いろいろなスイーツのショップのイメージにそのままつながるようです。

 このウィンドウを見ていると、むしょうにエルメのスイーツが食べたくなります!

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 アルファベットごとのテーマで飾られている。
 これは、P
 Peachがいっぱい並んだPlate





                   

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 巨大なカップケーキ。
 この前買ったノッティングヒル・ケイクスのカップケーキを思い出します。





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ケーキの時計。絵本の一場面のよう。
左横には、カッがずらりと重なっている。






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Bのコーナー。
Berry、Baqet、Butterfly
と、Boyにもかけている? 



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まるで本物のフルーツみたい。



 

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 そして、正面玄関を入ったところの、このデコレーションケーキのディスプレイがまた素晴らしい!
 写真では見えないけれど、ケーキの上に、さらに本物そっくりなタルトの蝋細工がたくさん並んでいるのです。
 通路の天井の照明も、このケーキのディスプレイと連続した感じで、きれいです。

 ディスプレイは消えてしまうものなので、留めておきたいなあと思います(そう思えるディスプレイは少ない)。
 昨年はあまり記憶に残らなかったようで、撮影していなくて、2006年はきれいだったので、このように残してあります。こちら  

 それにしても、どんな人たちがこんなディスプレイを考えているのでしょうか。
 ただ飾るだけでない、何か物語を感じさせるところが好きです。
 毎日、このウィンドウを見ながら通勤できるのは幸せ。

 しかし、これを見るだけで満足してしまい、あまり伊勢丹で「消費」はしていません。
 あ、そうだ、1階で、シルバーのラメの入ったソックスは買おうっと。


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2006年11月12日 (日)

新宿伊勢丹のクリスマス・ディスプレイ

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 11月に入った途端、街は早くもクリスマスのデコレーションでいっぱい。
 上旬は汗ばむような日も多かったから、今ひとつ気分が出ず、早すぎるんじゃないのかなあと思う。
 よって、クリスマスを心待ちにするというより、温暖化のほうが気にかかるこの頃……でImg_0490_1はあるけれど、やはりきれいなものを見ると、心が潤う。
 特に、新宿伊勢丹のショーウィンドウは今年も素晴らしい。
 昨年は、お伽噺や物語――『不思議の国のアリス』とか『眠りの森の美女』など――をモチーフにしたデコレーションでとても美しかった。1階の店内も通路の天井をグリーンが覆うように飾ってあって、森のなかに入っていくようだった。
 今年は、特にテーマはないようだけれど、バカラのクリスタルやエンジェルやアンティーク風の絵をたくさんあしらった、ファンタスティックなディスプレイ。
 通勤には、毎朝毎夕この前を通るので、楽しい。特に、夕方はきれい。

 しかし、昨年はクリスマス前にショーウィンドウのデコレーションは撤去されてしまい、確か次シーズンの春っぽいものになっていた。
 先取りして見せていきたいのだろうけれど、これにはがっかり。Img_0489_1
 クリスマス当日には、クリスマスのデコレーションであってほしかった。
 先取りなんて、業界人を呼ぶコレクションじゃないんだから……という感じ。
 果たして、今年はどうなるのか? 

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←一見、ステンドグラス風なのだれど、これも伊勢丹のディスプレイ。下の方には、ネオンがしっかり映り込んでいる(笑)。

 それにしても、この4点の写真はすべて新宿伊勢丹によるものだけれど(実際にはもっといっぱいあります)、これだけのものを見せてくれるディスプレイは少ない。
 あとは、たいていチカチカしているだけというか。
 特に、最近は個人の住宅でもイルミネーションを施す人が多いのだけれど、私はあれが嫌いで……色合いとかをまったく考えずにコテコテ、テカテカのイルミネーションでキャバレー(死語?)みたいなんだもの。
 
 以前、近所の南仏ものを扱う雑貨屋さんで見たクリスマスのディスプレイには感動した。
 出窓に枯れ葉をあしらって、単色でゆっくり点滅する控えめな光が灯り、南仏の木彫りの素朴なサンタクロースが一体だけ。絵本のなかを覗き込んでいるみたいだった。

 日本人のくせにクリスマスを祝うなとか、今さらなことは言わないから、せめてもうちょっと静かで厳かな雰囲気にならないものか。

 とはいえ、私もこの季節になると、いそいそとシュトーレンを買い求めたりする。
 ドライフルーツやナッツを入れた、どっしりとしたドイツのクリスマス用の焼き菓子。
 日持ちがするので、1本買って、お茶の時間に少しずつ切って食べると、結構長く楽しめる。ウェスティンホテルのがとってもおいしかった記憶があるので、今年は頑張って恵比寿まで買いに行こうかな。

 ……と、クリスマスだからと言って、特に何をするわけでもないけれど、やはり気持ちがちょっとばかり浮き立つのは確かだ。

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