住まい・インテリア

2009年4月 5日 (日)

ベランダから見える桜

 

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 この季節になって、越してきた団地の庭に大きな桜の木があることを知る。

 この週末が満開。
 あいにく部屋の窓から見えるわけではなくて、ベランダに出ないと見えない位置にある。
 でも、今年はお花見にも行かず終いで終わりそうなので、ベランダからでもこんな立派な桜が見えるのはちょっと嬉しい。

 越してきて、ちょうど3か月。

 今はただ暮らすということそのものが楽しいというか、嬉しい。
 湿度がなくカラッとしていること、2月の極寒の時期でも室内は暖かいことや給湯パネルがあってお湯の温度調節ができることなど、それから空が見えること、そんなことが嬉しい。
 とにかく、深く眠れるようになったのと、TVや音楽の音に過度に敏感にならなくて済む(前のアパートは筒抜けだったので、他の部屋の音も気になるし、自分が出す音にも気をつかった)ことによる、ストレスの軽減――が何より、心身によろしい。
 団地と言えば、子どもがいっぱいというイメージだが、ここはバリアフリー対応のせいか、お年寄りがとても多い。なんとなく寂しい雰囲気ではあるが、ひっそりと静かで私には合っているかも(笑)。

 結局、引っ越し騒動記は書く暇もなかったが、まあ、引っ越しの大変さは誰が経験しても同じだと思うので……。
 ひとつだけ、あれが引っ越し騒動の峠だったなと思える敷金の立ち会いについて書いておく。
 敷金鑑定人(敷金バスター )を依頼したと言ったら、管理会社のオヤジは明らかに不満を露にし、夕方の立ち会いじゃ暗くて見えないから昼にしろ!と、いきなり前日、電話がかかってきた。
 立ち会いの時間はもう、1か月も前に連絡してあったはずなのに。
 おまけに、「そういう人(敷金鑑定士)が来たって、引くものは引くんだから」と、やけに強硬姿勢。
 なーんか厭な雰囲気である。
 当日、私の到着より案の定先に来ていて、敷金鑑定人の前でも、開口一番、「何も無謀な請求をしようってんじゃないの、だからこうして確認するわけなんだから」云々かんぬんとまくしたてられた。
 だったら、契約書にあれも請求します、これも請求します、と違反なことを記さなければいいのに。
 あれこれ見て、壁紙が汚れてる、汚れてると何回も言われたが、室内で煙草の一本も吸ったことはなく、ある時期を境に、本当に部屋全体が急速に煤けていったのだ。
 結局、壁紙の汚れより、こちらの不注意でぼこっと小さく開けてしまった穴2か所と、フローリングの傷(確かに表面の木が少し削れていた)を大きく言われた。
 フローリングの傷は、部屋が狭くてTVの置き場がなかったので、キャスター式の台に乗せて移動していたので、そのせいと思われる。
 敷金は家賃2か月分を払っていたが、1か月分+1万円を請求、手元には1か月分弱が戻ってくることで、どうか?ということになった。
「あれこれ言い合いしたくないから、これで妥協しませんか」
 と言うし、立ち会ってくれた敷金鑑定士さんも、まあ妥当なところでしょう、とのことで、私もそれで妥協した(自分の不注意による修繕代+クリーニング代他若干、という感じか)。
 それだけかかるのは、フローリングの修理で、職人さんの日当が高いそうだ。

 敷金鑑定士さんには2万円弱を払った。
 あとでその人と話をした。
「契約書にいろいろと不当なことが書いてあったので、お願いしたんですけどね」
「ええ、こちらもそれで伺いました」
「やはり鑑定士さんが来てくれたから、ああいう対応になったんでしょうか?」
「いやあ、そこは何とも言えませんねえ」
 ということで、頼まなかったらどうだったのか、今となっては確かめようもないが、まあ、一応それなりにプロに頼んだ甲斐はあったのかも知れない。
 自分でも納得できたので、もやもやすることもなかったし。
 敷金の返還分も、約束の期日にちゃんと振り込まれていた。
 払っている分にさらに加算されて請求する悪質なパターンもあるというから、まあ、よかったのだろう。 
 それにしても、管理会社の横柄な振る舞いやものの言い方など、もう本当に民間の賃貸は厭だと思った。
 日本の住宅事情は悪すぎる――という話をし出すときりがなくなるので、やめておくが。

 ここの住まいに関しては、そういうストレスがないのも嬉しい。
 しかし、URの団地の管理も一部民営化を求める声など国から出ているらしく、団地の自治会などは反対しているそうだ……というのも住み始めてから知った。
 私も反対だ。
 何でも民営化すりゃいいってもんじゃないよ、まったく。

 というわけで、週末も過ぎてゆく――平日、ほとんどいないことがもったいなあと思う。

Img_1732  近所の玉川上水の風景。
 かの太宰治が心中した川。こんな川で死ねるのか?と思うのだが、当時は水量も多く激流だったそうだ。
 そう、ここ三鷹は太宰ゆかりの地。
 『人間失格』など、晩年の作品のいくつかは、三鷹で書かれたものだ。
 今度、太宰治の記念館にも行ってみよう。
 
 私も何かインスピレーションが湧かないものか。


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 バスに20分弱乗らないと駅に出られないし、周りにはお店も何にもないけれど、こんな風情の、武蔵野の面影があるのはなかなかオツなもの。

 部屋も周りの環境も、これからしばらくの間、ひとり暮らしの私を支えてくれることだろう。

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2008年12月21日 (日)

さよなら、西荻窪

 来年1月の3連休中に引っ越しをすることになった。
 以前の記事でも書いているが、申し込んでいたUR賃貸の希望の物件が今月上旬に出て、とんとんと決まっていった。
 9月頃からあたっていて、その際もすぐに空き物件の連絡があるにはあったのだが、タイミングが合わず、泣く泣く見送ったりして、やっと……。
 決まったときは、人生、生きていればいいことあるもんだ、と本当に思った。

 そして、決まってから、もう目が回るほどの忙しさ。
 URのいろいろな手続き、水光熱関係、CATVやネット関係、引っ越し屋、粗大ゴミ……今回は退去時の立ち会いに、敷金返還の査定のプロに立ち会ってもらうことまで計画している! 
 だって、契約書に、退去時にあれもこれも住人がすべて負担せよ、などと、たわけたことが連ねてあったもんで、ふざけんな!と思ったので。
 それを仕事の合間をぬって、連絡。「専業主婦」がほしいと心から思う。

 だけど、やはりURの物件はよいです。
 新しい建物なので、家賃自体は決して安くはないものの、同じ家賃の民間の物件と比べたら、数段上のグレード。
 そのうえ、礼金・仲介手数料・更新料不要、保証人もいらない。
 払うのは、初めに敷金3か月分のみ。
 2年ごとの更新料を考えれば、早めにこういう部屋に移った方がお得と思っていたので、よかった。

 グレードのことだけれど……とにかく収納が多い(長い服がかけられるクローゼットもあり)、キッチンがしっかりしている、ベランダが広い、フローリングの床材やその他建材が安っぽくない、インターフォン付き、浴室には乾燥機付き(換気扇ではなく!)、独立洗面台付き、動線が考えられて設計されている、廊下などの共有部分も清潔で広々している――など、かなり良心的な造り。今のアパートには、まったくないものばかりだ。
 Img_1702 特にキッチンがちゃんとしているのは嬉しい。それもカウンターキッチンだ。
 私は、壁に向かって立つキッチンが本当に嫌いだった(そういう方が料理に集中できるという人もいると思うが)。
 オーブンこそ付いていないが、今までのことを考えれば、十分だ(ガスは三口あるし)。

 さて、内覧のときに記念に部屋を撮影してきた。

 ちゃんとした部屋に住んでいる人には、なんてことのないキッチンに見えるかも知れないし、それほど広いわけでもないけれど、私には夢のキッチンだ。
 流しも広いし、高さもある程度ある。今のアパートに入っているシンクは、一番ランクの低そうな安っちいやつで、浅いし狭いし低いし、周りに水が撥ねてびしゃびしゃになるのが、本当に毎日のストレスだった。
 これなら、最近つくるのをやめていた粉もの――パンとかお菓子とか――を復活できるかも知れないし、来年はお節だって少しはつくってしまうかも!なんて夢が膨らむ。
 有元葉子さんのレシピのお節がとても美味しそうなので、いつかつくるのが夢だったのだが、いろんな仕込みがあるので、今の狭いキッチンではとても無理だった。

 ゆったりめの1DKで、民間の賃貸のように縦長の部屋割りではなく、DKのすぐ横に寝室がある。DKと寝室の仕切りは、引き戸なので、起きている間は開けておけば開放感があり、ひとり暮らしにはいい感じだ。
 感心したのは、浴室、トイレ、洗面所などの水周りに、寝室からも廊下側からも行けること。お客さんは廊下から、自分は寝室から直行、という流れがちゃんと考えられているではないか!

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 何もない部屋は、ほんのちょっとだけハンマースホイっぽい。
 これも引っ越しするまでの間のことだけ。
 茶色い厚紙の、日除けのためのカーテンがかかっていた。









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 もう1階じゃないので、見晴らしもよい。
 団地は敷地がゆったりしているのがいい。 
 若くはないとはいえ、今まで1階の「女ひとり暮らし」で、目の前は駐車場で見知らぬ人の出入りもあり、何かと心配だった。
 ちなみに、この団地は耐震構造の建物。
  

 

 
 西荻は、長年慣れ親しんだ街で、お別れするのはちょっと寂しけれど――三月の羊とアテスウェイと善福寺公園だけは惜しい!――そろそろ環境を変えたくなっていたので、それほど悲しくはない。
 それに、ほんの2駅先の三鷹だし。相変わらず中央線から逃れられない人間ではある……というか、東京で暮らしている限り、中央線だろうな(三鷹からバス、最寄り駅の路線は井の頭線なので、正確に言うと、中央線からはちょっと外れるが)。
 三鷹も環境がいいし(ジブリの美術館とか近いらしい)、自転車で吉祥寺に出られそうだし、新しい楽しみを見つけられるだろう。

 UR賃貸は、住むところが限定される、駅から遠いなどいろいろ条件があるが、しっかりおうちで生活したい人にはおすすめと思う。

 そんなわけで、離婚後、9年も住んだこの安普請ともお別れ。
 悲喜こもごもの思い出があるが、それにしても、モノが増えたこと、増えたこと。
 引きずり出してみると、汚れているもの、壊れているものなども多数あり、同じところで暮らしていると、余分なものを溜め込んでしまうのだなあと実感した。
 粗大ゴミ代だけでも、結構な額になる。
 でも、暮らしをすっきりさせるいい機会だ。
 部屋が狭くて、荷物をつくって置く場所を確保するのに難儀している……が、まあ、やるしかない。年末年始は荷造り、そして荷造りで、クリスマスのイベントはなし。
 連れ合いも引っ越しに合わせて、遠方からはるばる手伝いに来てくれるので、なんとかなるだろう。

 ああ、これからは隣室の人のいびきで眠れないとか、上の人の足音でイライラするということもないんだなあ、逆にこちらも神経質に気を遣わなくていいんだ、のびのび生活できるのだなあと思うと、しみじみ嬉しい。
 引っ越しで、お財布はすっからかんになったが、新しい生活に向けて明るい気持ち。

 そんなこんなで、当分、あまり更新できそうにないですが、私は荷物と格闘していると思っていてください。
 皆さんは、どうぞ素敵なクリスマスを! 

*UR賃貸(UR都市機構)の情報はこちら

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2006年12月17日 (日)

家づくりは、はじめてですか?

――もう西洋館はおやめですか。
――いやあ、建築家に相談したら、今はもうあんな古くさい西洋館は流行らない、何風だか知らないが白い四角い箱みたいなモダンが家がいいんだって言われてね、そんな菓子箱みたいなとこに住みたかあないから、ふつうの日本の家にしてくれって言ったんだよ。建って半年ぐらいだ。
『本格小説・上』(水村美苗著/新潮社文庫)より

 『本格小説』という小説のなかで交わされるこの会話。時は昭和29年。戦後10年も経っていない頃。建築家に依頼できるような人は、ごくごく一部の階層の人たちだったことだろう。
 家というものは、地元の「大工」が作るものであった。
 時は流れて、今は、ハウスメーカー、工務店、建築家と選択肢の幅がぐっと広がった。
 でも、そのわりには、町を見渡すと、お仕着せの小ぎれいなちまちまとした建て売りばかりがひしめき合い、とても美しいとは思えない。また、腕のいい大工がどんどん減っているとも聞く。
 日本の家はどうなっていくのか?
 どうしたらいいのか?

 と、前置きはこの辺にして。
 今年いちばん楽しんで笑えたTVドラマ「結婚できない男」。その主人公が建築家だった。で、ドラマに制作協力されたのが、業界唯一完全独立系建築プロデューサー朝妻義征さん。お互い、ブログを通じて知り合い、朝妻さんが自ら書かれた冊子をわざわざ送ってくださった。
 Booktitol1_1この冊子、ちょっと変わっている。
 建築プロデューサーがお客さんのために配る冊子というと、連携している建築家たちのプロフィールや作品が載っていたり、それこそメーカーの営業マンや広告代理店のコピーライターがクライアントにプレゼンテーションするために提示するような、パワーポイントを屈指したフローチャート満載のカラーの資料!なんてものを想像する。
 しかし、これは全然違う。フローチャートもないし、カラーページもない。文字だけである。
 それも、家づくりに迷う主婦のもとに、家づくりガイドの変なオジサン妖精が現れるところから始まったりする(笑)。
 でも、読んでいくうちに、そうだよね、まずここから始めないといけないんだよね、ということに気づかされる。建築家の作品を見る前に、情報の洪水を浴びる前に、まず自分が何を求めているのか、必要としているのかを見極めなければならないのだ。

――彼女は自分が欲しい家は本当にこんな家なのか、よくわからなかった。本当は“何か”もっと別のものを求めているのではないかと感じた。
――しかし、その“何か”を未だに見つけることができない。
自分がその“何か”を探していることさえはっきりとは気づいていないのである。

 と本文中にもあるけれど、なんだかちょっと「文学的」な問いかけだ。
 家を建てるということは、外側に向かって行動していくようで、実は自分の人生を振り返り、見つめ直すことなのかもしれない。
 また、家族とどう関わっていくか、ということも突き詰めざるを得ない。特に、夫婦間で齟齬があったりすれば、いい家はつくれない。

 後半、主人公の主婦は、建築家に依頼するのをためらっていたけれど、いざ建築家と話してみるとすっかり感心して、
なんか私たちよりもよっぽど私たちのことがわかっているみたい。
 と、こんな感想をもつようになる。

 まず必要なのは、カタログではなく、自分たちが何を求めているか深く掘り下げること、内面と向き合うこと。
 この一風変わった冊子は、そのためのガイドブックだ。 
 家づくりで迷っている方、ハウスメーカーに行く前に、建築雑誌を読み漁る前に、まずこの冊子を読んでみては、いかが?
 朝妻さんのHPから申し込みできます。

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2006年10月 9日 (月)

新進気鋭の建築家 黒崎敏さん

 ドラマ「結婚できない男」で主人公桑野信介の職業は、建築家。このドラマのせいで建築家が脚光を浴びている(?/笑)――というわけでもないのでしょうが、今日は、ドラマではなく、実在するリアルな建築家の方の話題。
(以下、以前のブログで2005年8月に書いたものを加筆・修正したものです)

 1_4もう4年ほど前のことだが、シングル女性が建築家に依頼して個性的な一戸建てを建てるという、なかなか勇ましい内容の本の編集を担当したことがある。タイトルは『女ひとり 思いどおりの家を建てる』(杉本薫著/マガジンサポート)、一度絶版になり、現在、改訂版が出て、シングル男性の家の事例も加え、建築家とつくる私だけの小さな家 という本になっている。
 シングルの女性が一戸建て?! そんな女性いないだろう!と思うかも知れないが、これが探してみると、確かに大勢はいないけれど、そこそこいたのである。
 だいたい皆さん、マンションを買おうかと思い探す→でも、気に入った物件がない、お仕着せのインテリアがいやだ(その他もろもろ)→建築家に辿り着く、というパターンが多かった。
 また、大手のハウスメーカーは一戸建てだと、「夫婦+子ども2人」というような家族像を基準にしてしまい、シングルは想定していないことがほとんど。しかし、建築家だと住まい方について1から相談できるし、コスト面でも考えてくれる。だから、建て売りをポンと買うのと違って、エネルギーは必要だけれど、納得のいく住まいを手に入れたければ、建築家に依頼するに限る!という結論に至る。今、そういう個別の要望に応えようとする建築家(それも若手の方)も大勢出てきているので、おもしろい時代になってきたと思う。

 さて、『女ひとり 思いどおりの家を建てる』の制作のなかで、取材させていただいたひとりが、黒崎敏さん。新進気鋭の若手建築家。
 黒崎さんは、神田神保町の、わずか7坪というスペースに、コンクリート造4階建て(+小屋裏)のSEVENという家を設計。7坪なので、SEVENという名前になったとのこと。
 コンクリート打ちっ放しの室内に、イームズの椅子が映える美しい空間。狭さを逆手に取り、縦に伸ばし、階段をひとつの舞台装置のように考えて設計されていたのが印象的だった。階段を上がるたびに、見える景色が変わっていく、というような感じで。
 取材の際は、建築家が設計すると、こういう空間になるんだ……と、吹き抜けを見上げながら、しきりと感心していた私。
 コンクリート自体もつやつやとした光沢を放っており、実に滑らか。かなり良質なものを使用しているそうで、コンクリートにそんなふうにグレードの差があるということも、初めて知った。コンクリート=冷たい、味気ない、という偏見がなくなった。

 2_1SEVENは、ありえない家 トーキョー狭小住宅物語 という本でも、詳細に取り上げられている。
 この本は他に、「ナチュラルエリップス」(建築設計/遠藤政樹氏+構造設計/池田昌弘氏)と「ロカーリ・パーリ」(建築家/舩津基氏)という、普通の発想からは思いもつかない、ぎりぎりの狭小土地のなかに建つ二軒の魅力的な家も掲載。
 特に、「ナチュラルエリップス」という独特なフォルムの家の設計にあたっての、構造計算と構造設計における苦労や緻密な進め方は感動的。実際に施工にあたるプロフェッショナルな人々……家というのは、実にたくさんの人たちの苦労や技が結集しているんだなと改めて思う。
 特に最近は「構造計算」なんてと言うと、耐震強度偽装問題が浮かぶけれど、本当はこんなふうに真剣に建築というのものに取り組んでいる人たちが大勢いるのだ。
 それにしても、東京という最悪の条件の場で、建築家の皆さんは涙ぐましい努力――それこそ利益が出るかどうかのせめぎ合い!――をしていらっしゃるなあとしみじみ。

 まだ30代の黒崎敏さんは、APOLLO というアトリエを主宰。家を建てたい人、建てられなくても美しい家を見てみたい人、HPをどうぞ。
 このSEVENでデビュー、話題になった方ですが、狭小住宅専門というわけでは決してなく、大きな家や集合住宅も手がけていらっしゃいます。

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