marimekkoのシマシマ
――1月4日付「静かな2009年のクリスマス」の追記――
さて、marimekko(マリメッコ)の袋の中身は……。
赤×白のボーダーTシャツでした。
連れ合いは、黒×白を選びました。
その昔、アニエスbというフランスのブランドが大人気で、渋谷系なんていう今にして思えば優雅な“流行音楽“があって、もちろんその中心にいたのはフリッパーズギターなんかで、女の子のバイブルは「オリーブ」で……。
当時、すでに20代でオリーブ少女とは言えない年代だったけれど、密かに愛読していたものだ。
アニエスbでボーダーTシャツを何枚か買ったかわからない。
モノトーン系の黒×白、黒×グレイをはじめ、ピンク×白、ブルー×水色の組み合わせなどなど。
この上に、やはりアニエスbのスナップボタンのカーディガンを着て、時にはベレー帽を(フリッパースのふたりも、このまんまの格好をしていた!)。
こういう組み合わせ、というかベレー帽が全然恥ずかしくない時代(笑)。
オリーブのコンセプトは、リセエンヌ風。
今にして思えば、フランスのリセエンヌはきっと誰もそんな格好してなかったと思う。
トーキョーの少女が夢見る、幻のリセエンヌ。
でも、なんだか楽しかったな。
という思い出話はさておき。
この時代に培われたボーダーラブな感情がまた復活してきて、ボーダーを探し始めた。
アニエスは最近価格が高くなってしまい、伊勢丹の売り場も大縮小で今ひとつぱっとしないので、違うブランドのものがほしい。
ボーダーの元祖といってもいいのか、SAINT JAMESも考えたが、置いてあるお店がすぐ見つからないのと、以前見たときの記憶では結構厚手で、正に海の上で、そう、ヨットの上で着たいような存在感だった(お値段もそれなりに高い)。
カットソーものはユニクロか無印でいいんじゃないかというのもあって、両店でも探したのだが、意外とこれ!というのがない。
ボーダーTシャツ自体はあるのに、配色がきれいじゃなかったり、シマの太さが自分が着たいと思うのと違ったり、全体の質感も今ひとつ、襟ぐりのカットも全体のラインも可愛くない!
うーん、たかがボーダーTシャツ、されどボーダーTシャツ。
なかなか難しいものだ。
と、ほしいものが見つからないある日、美容室でたまたま手にした女性誌に、marimekkoのボーダーTシャツは、シマシマの太さ、配色が絶妙で、生地もしっかりしていてへたれない……と、とあるスタイリストの人のおすすめの記事があり、それで決めた。
私もmarimekkoのお店で見たことがあり候補にはしていたのだけれど、高かったので、悩み中だった。
でも、その記事によって、自分の思い描くボーダーTシャツは、たぶん、ここにしかないと思い至った……というわけ。
結果、marimekkoにして正解だった(クリスマスプレゼントにし合ったのも思い出になるし、よかった)。
赤×白のきっぱりした感じが清々しく、着ると元気になれる感じ。
シンプルなものこそ、全体のバランスに完成度が求められるのかもしれない。
ユニクロのTシャツよりぐ~んとお高いけれど、私たちはここの安さに慣れ過ぎれしまって、何でもそれを基準に考えると、つまらなくなるのでは……なんてことも考えさせられた(まあ、上手く選択していけばよいのだよね)。
それにしても、フィンランドで買ったら、だいぶ安いんだろうな(笑)。
ボーダーと言えば、ピカソが愛用していたことで有名。
昔、ゴルチエもボーダーをよく着ていたのを覚えている(本人がデザインする服はあんなにデコラティブなのにと思った)。
最近では、アコーディオン奏者のcobaさんとか、パトリス・ジュリアンさんとか(この頃はあまり表に出てこないけれど)。
ボーダーの魅力って何なのでしょうね?
性別・年齢を問わず着られるから?
無理な若作りをしなくとも、自然と若々しい雰囲気になるし。
いつまでもカジュアルなボーダーを着ていられるようになりたいなと思う(さすがにベレー帽はもうかぶらないけどね)。
ボーダーよ、永遠なれ!――シマシマ・ラバーのKateでした。
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