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2010年6月に作成された記事

2010年6月10日 (木)

mother

 もう見るのをやめた……と書いておきながら、先週、今週とmother を見て号泣(というのはちょっと大げさだけど)していた私。
 何となく気になって再び見始めたら、主人公の女性とその母親との関係性にシフトしていて、そこがなかなかよく描けていたので、思わず引き込まれたのだ。
 で、脚本家の名前を見ると、坂元裕二さんということで、これはなんと「チェイス」の人ではないか!と興味が一層湧いた次第。
 そして、さっきネットで検索したら、「東京ラブストーリー」の脚本家でもあり、二度びっくり。
 あのドラマも興味深かったが、20年余の時を経て随分と深くなったなあ。
 男性なのに、よくここまで母娘関係の微妙な感じを出せるなと思う。

 簡単に言ってしまうと、虐待を受けていた女の子を主人公の女性が引き受け、「母親」になることを決心する。
 その女の子は世間では事故死したと思われているので、誰にも見つからないよう、ふたりの逃避行が始まる。
 そこで、女性自身の養母や実の母も巻き込む形になり、互いの確執や様々な想いが交錯する……というものだが、実の親とは何だろう? 育ての親とは? つまるところ、母子というのは血のつながりよりも関係性なんだなあとか、そういうことを凄く考えさせられる。
 しかし、法律というのは、実の親(血のつながり)に圧倒的に味方するので、不条理なことが生まれる。
 このドラマでも、結局、虐待から救った、ということより、子どもの誘拐……という「犯罪」の形を取ってしまう。
 で、虐待していた実の親に警察や法は味方するのだ(だから、女の子と一緒に逃げ去るしかなかった)。

 それにしても、つぐみちゃん(その女の子)が相変わらずいい子過ぎるのだけは、やはり違和感あるのだけれど。
 実の親に、ママといた頃の自分は天国にいて(死んでしまって)もういない、「ママのことは、好きでも嫌いでもないよ、もう」なんてセリフを言って(つまり、虐待を受けていた私は、あなたとはもう関係ないということ)、こんな葛藤だらけのドラマを演じて、毎回いっぱい泣いて、変なトラウマにならなければよいが……などと心配してしまうのだった。

 主人公の女性を演じる松雪泰子、実の母親役の田中裕子、育ての親の高畑淳子、ややいい子過ぎるつぐみ役の芦田愛菜ちゃんも、皆、演技が素晴らしい。
 というわけで、これは最後まで固唾を飲んで見守ることになりそうです。

(日常生活では、いよいよ入院まであと1か月近くとなり、仕事、生活、すべてが術前・術後という考え方、行動様式となって、その日に向けて進んでいる感じ。その前に、ピナの公演があるけれど)

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