« 4月の雪 | トップページ | 「チェイス」最終回 »

2010年5月 1日 (土)

今シーズンのTVドラマは――「チェイス」

 やっと連休だ。素直に嬉しい。
 今日(30日の金曜)は電車も空いていてよかった。
 そんな連休前の穏やかな夜、熱々に温めたレトルトのキーマカレーの封を切った途端、ぶちまけて、晩ご飯が半分になり、掃除に追われるはめになるという大惨事――ま、小惨事だけど――をさっきやらかして疲労困憊。
 疲れすぎてヤケを起こし、眠いのにブログを書くことにした(笑)。

 さて、「素直」と言えば、TVドラマの「素直になれなくて」だが……これが凄く変だ。
 初回と先週の2回目まで見たが、もう止めた。
 Twitterの一文がナレーション代わりみたいになって、初めから変なドラマだなあと思っていたのだが、2回目の時、女の子が自殺未遂をして、そのTwitter仲間みたいのがわらわら集まってきて、女の子は無事助かったんだけど、誰もその理由を聞かないのだ。
 そんなのってあり???? 普通、どうしてそんなことをしたの?とか言うでしょうが。
 それとも、私の意識が飛んでいて、そのシーンを見逃したのか?というくらい、違和感を覚える展開だった。
 でもって、 「たいしたことなくて、よかったね」とか言って、退院したら、すぐに飲み会とかやってるし……。
 まるで、ドラマを進めるための道具みたいに「自殺未遂」を使うんだよな。
 このドラマは自殺未遂(リストカット)だけでなく、パワハラ、セクハラ、未成年者のドラッグなど、そういうネガティブな要素を、Twitterを取り入れるのと同じような感覚で、流行りものなので入れてみました……みたいな感じで盛り込んでいて、それがどうも落ち着かない。
 上野樹里や瑛太が出ているので、ちょっと見てみたのだが、期待はずれ。
 昨年の、初めよくて途中から変なふうになった「ラストフレンズ」の方がまだまともだった気がする。
 子どもの虐待がテーマの「MOTHER」も1回で止めた。あんな小さな女の子は、あんなものの言い方はしない。ああいうセリフを言わせたら受けそう、というのが見え見えというか、大人が頭で考えた健気な子どものイメージで、気持ちが悪い。
 イギリスの良質な児童文学でも読んでみればいいのに。

 と比べると、やはりNHKのドラマは素晴らしい。
 Photo02_01_4














 
 今シーズンは「チェイス」 です。
 今までの「ハゲタカ」「監査法人」などと並ぶ、社会派ドラマ。菊地成孔が音楽担当ということで見始めたのだけれど、音楽のみならず、脚本もキャスティングもよいし、香港のロケも迫力あった(写真:NHKの公式HPの写真館から)。
 外資系ファンドだの監査法人なんていう経済的なテーマで、ちゃんと人間ドラマにもなっているところが凄いのだけれど、この「チェイス」も国税査察官の話。
 大金を儲けながら税金を逃れようとする経営者たちとそのための手引きをするコンサルタント、それを追う国税査察官。
 「あっちの世界とこっちの世界は関係ないと思っていたけれど、実はつながっていたんだ」という主人公の国税査察官の言葉が重い。
 彼の妻は、ある企業が資金を上手く調整するためにリースされた、不備のある飛行機に乗ったために事故死してしまうのだ。
 この企業は膨大な違約金を手にする……誰かの法外な利益は、実は誰かの悲劇のうえに成り立っている、という構図。

 「ハゲタカ」でも、「人生にはふたつの悲劇がある。金のない悲劇と、金がありすぎる悲劇だ」や「日本は地獄だよ。生ぬるい地獄」というようなセリフがあったが、どちらのドラマも名言集が作れそうなほどだ。

 国税査察官は江口洋介、天才脱税コンサルタントはARATA(動いていると、時々、小沢健二似?と思うことがある。同じ系統の顔かも)。
 そのふたりが知らずにすれ違う瞬間。
Photo02_03_2
 ARATAは、このドラマの中では左手が義手(その理由はまだ明かされていない)で、謎の女・麻生久美子と絡むときは、それが妙に危うく艶めかしくもあり、NHKドラマで一見堅いテーマに見えて、案外とエロティックな雰囲気が……。
 こういうのこそ、R指定にすべきでは(笑)。
 エンディングに流れる、菊地成孔が歌う曲もそこはかとなくエロい。
 脱税と国税査察官の話なのにエロティック。意表をついてくれる。いいぞ、NHK。

 今、土曜の夜の一番の楽しみ。
 と、何だかんだと言って、ドラマ好きな私です。

 

|
|

« 4月の雪 | トップページ | 「チェイス」最終回 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 4月の雪 | トップページ | 「チェイス」最終回 »