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2009年12月13日 (日)

クレーン男

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 観賞するために造られたわけではないのに、美しいと感じられるものに時折出会う。
 例えば、工事中の現場にある巨大なクレーン。
 職場の非常階段の踊り場から見える。
 昼間は別段きれいだとは思わないのだが、夕焼けを背景に、そのすくっと凛とした佇まいの黒いシルエットが現れると、いつもはっとする。
 そういえば、『クレーン男』(ライナー・チムニク)という児童文学を大昔に読んだことがあったけれど、どんな話だったかな。
 いろいろ思うところあって、クレーンの上で生活するようになり、二度と降りてこない男の話だった……と思う。
 細部は覚えていない。
 確かに、大人になってからこうして都会にそびえ立つクレーンを見ていると、そんな物語を綴った作者の気持ちもちょっとわかるような……。

 今週は朝の通勤時、総武線と、一緒に乗り入れている東西線の信号機のトラブルがあった。それも一度だけでなく、2、3回。
 総武線(中央線も事故多し)と東西線の信号機はもう崩壊しかかっているのではないか。
 今週に限らず、年がら年中、信号機とやらが故障して電車が遅れる。
 JR東日本に「どうしてそんなに信号機が壊れるのですか?」と投書してみようかと思うくらい。
 そもそも、鉄道の信号機ってどんな役割を果たしているのですか?
 もう少し本数を減らせばいいのではないかと素人なりに思うが、こうしてちょっと遅れただけでホームは人でいっぱいになってしまうから、減らすに減らせないのだろう。
 もう、人が多すぎるんだな……。
 目的地に着いてみれば、〇〇線は人身事故のため遅れておりますというアナウンス――このアナウンスも今週は2回くらい聞いた――と、ホームの人、人、人。 
 自分もその人、人、人のひとり。
 何もかもが東京に集中しているのがいけないのか。

 と、ざわつく心を抱えて出勤し、夕方、このクレーンを見ると少し心が和む。
 工事中のビルの前を通るのは嫌いだけれど、このクレーンはずっとそこに見えていたらいいのになと思ったりする。
 これも憎らしくも美しい東京の風景。

 
 

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