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2009年4月 5日 (日)

ベランダから見える桜

 

Img_1747

 この季節になって、越してきた団地の庭に大きな桜の木があることを知る。

 この週末が満開。
 あいにく部屋の窓から見えるわけではなくて、ベランダに出ないと見えない位置にある。
 でも、今年はお花見にも行かず終いで終わりそうなので、ベランダからでもこんな立派な桜が見えるのはちょっと嬉しい。

 越してきて、ちょうど3か月。

 今はただ暮らすということそのものが楽しいというか、嬉しい。
 湿度がなくカラッとしていること、2月の極寒の時期でも室内は暖かいことや給湯パネルがあってお湯の温度調節ができることなど、それから空が見えること、そんなことが嬉しい。
 とにかく、深く眠れるようになったのと、TVや音楽の音に過度に敏感にならなくて済む(前のアパートは筒抜けだったので、他の部屋の音も気になるし、自分が出す音にも気をつかった)ことによる、ストレスの軽減――が何より、心身によろしい。
 団地と言えば、子どもがいっぱいというイメージだが、ここはバリアフリー対応のせいか、お年寄りがとても多い。なんとなく寂しい雰囲気ではあるが、ひっそりと静かで私には合っているかも(笑)。

 結局、引っ越し騒動記は書く暇もなかったが、まあ、引っ越しの大変さは誰が経験しても同じだと思うので……。
 ひとつだけ、あれが引っ越し騒動の峠だったなと思える敷金の立ち会いについて書いておく。
 敷金鑑定人(敷金バスター )を依頼したと言ったら、管理会社のオヤジは明らかに不満を露にし、夕方の立ち会いじゃ暗くて見えないから昼にしろ!と、いきなり前日、電話がかかってきた。
 立ち会いの時間はもう、1か月も前に連絡してあったはずなのに。
 おまけに、「そういう人(敷金鑑定士)が来たって、引くものは引くんだから」と、やけに強硬姿勢。
 なーんか厭な雰囲気である。
 当日、私の到着より案の定先に来ていて、敷金鑑定人の前でも、開口一番、「何も無謀な請求をしようってんじゃないの、だからこうして確認するわけなんだから」云々かんぬんとまくしたてられた。
 だったら、契約書にあれも請求します、これも請求します、と違反なことを記さなければいいのに。
 あれこれ見て、壁紙が汚れてる、汚れてると何回も言われたが、室内で煙草の一本も吸ったことはなく、ある時期を境に、本当に部屋全体が急速に煤けていったのだ。
 結局、壁紙の汚れより、こちらの不注意でぼこっと小さく開けてしまった穴2か所と、フローリングの傷(確かに表面の木が少し削れていた)を大きく言われた。
 フローリングの傷は、部屋が狭くてTVの置き場がなかったので、キャスター式の台に乗せて移動していたので、そのせいと思われる。
 敷金は家賃2か月分を払っていたが、1か月分+1万円を請求、手元には1か月分弱が戻ってくることで、どうか?ということになった。
「あれこれ言い合いしたくないから、これで妥協しませんか」
 と言うし、立ち会ってくれた敷金鑑定士さんも、まあ妥当なところでしょう、とのことで、私もそれで妥協した(自分の不注意による修繕代+クリーニング代他若干、という感じか)。
 それだけかかるのは、フローリングの修理で、職人さんの日当が高いそうだ。

 敷金鑑定士さんには2万円弱を払った。
 あとでその人と話をした。
「契約書にいろいろと不当なことが書いてあったので、お願いしたんですけどね」
「ええ、こちらもそれで伺いました」
「やはり鑑定士さんが来てくれたから、ああいう対応になったんでしょうか?」
「いやあ、そこは何とも言えませんねえ」
 ということで、頼まなかったらどうだったのか、今となっては確かめようもないが、まあ、一応それなりにプロに頼んだ甲斐はあったのかも知れない。
 自分でも納得できたので、もやもやすることもなかったし。
 敷金の返還分も、約束の期日にちゃんと振り込まれていた。
 払っている分にさらに加算されて請求する悪質なパターンもあるというから、まあ、よかったのだろう。 
 それにしても、管理会社の横柄な振る舞いやものの言い方など、もう本当に民間の賃貸は厭だと思った。
 日本の住宅事情は悪すぎる――という話をし出すときりがなくなるので、やめておくが。

 ここの住まいに関しては、そういうストレスがないのも嬉しい。
 しかし、URの団地の管理も一部民営化を求める声など国から出ているらしく、団地の自治会などは反対しているそうだ……というのも住み始めてから知った。
 私も反対だ。
 何でも民営化すりゃいいってもんじゃないよ、まったく。

 というわけで、週末も過ぎてゆく――平日、ほとんどいないことがもったいなあと思う。

Img_1732  近所の玉川上水の風景。
 かの太宰治が心中した川。こんな川で死ねるのか?と思うのだが、当時は水量も多く激流だったそうだ。
 そう、ここ三鷹は太宰ゆかりの地。
 『人間失格』など、晩年の作品のいくつかは、三鷹で書かれたものだ。
 今度、太宰治の記念館にも行ってみよう。
 
 私も何かインスピレーションが湧かないものか。


Img_1733
 バスに20分弱乗らないと駅に出られないし、周りにはお店も何にもないけれど、こんな風情の、武蔵野の面影があるのはなかなかオツなもの。

 部屋も周りの環境も、これからしばらくの間、ひとり暮らしの私を支えてくれることだろう。

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