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2008年10月31日 (金)

ハロウィーンの夜、「流星の絆」のことなど

Img_1651  秋も深まり、今日はハロウィーン。
 何をするわけでもないのだけれど、大きなパンプキン・キャンドルを買って、少し前から楽しんでいる。
 普通のかぼちゃより小さく、坊っちゃんカボチャよりは、ずっと大きい。
 火を灯すと、パンプキンのオレンジがほんわかと温かな感じ。

 そういえば、神戸屋の、あんまり美味しくなけど可愛いパンプキンパイ、今年は買うの忘れた……やはりちょっと食べたかった気がする。

 3連休前のハロウィーン、きっと街はにぎわっているんだろうな。私は今夜はさっさと帰宅、晩ご飯は、ひき肉入りのオムレツとサラダ、坊っちゃんカボチャをレンジで蒸して、オリーブオイルと塩・胡椒したのを。最近は、手のひらに乗るくらいの、この小ぶりのカボチャがお気に入り。坊っちゃんカボチャという名前がなんかいいいし、ひとり暮らしの食事にはちょうどいい大きさ。

 そして、今夜これからのドラマは「流星の絆」。
 原作のストーリーを聞いて、えっそんな感傷的な話を宮藤官九郎が脚本にするの?といぶかしんだのだが、宮藤官九郎は宮藤官九郎だった。やはり天才であった。
 両親を何者かに殺されて、その復讐に生きる3人のきょうだいなんていう、ベタな話をあんなふうに料理しちゃうとは、凄すぎる。
 きょうだいたちは、施設で育ち、小さいうちから苦労しているんだけど、そのわりにはちょっとずれていて世間知らず、しっかりしているようで不安定で心許なくて……かといって、トラウマ抱えてシリアスになってばかりではなく、どこか素っ頓狂なところがあってという、そんな姿が私のツボにはまり、ちょっと胸が痛いような、笑った瞬間に泣きたくなるような。
 深い。そう、人間って、悲劇を抱えていても、悲劇一色で塗られるわけじゃないんだよね。
 苦労しているけれど世間知らずというのは、やはり親がいなかったことで、どこか社会との回路が閉ざされてしまっているが故だと思う。
 そいうのがしっかり描かれているところが信頼できる感じ。
 それにしても、間に挿入されるドラマ中ドラマ(ホスト物語とか妄想係長とか)はバカバカしくて傑作。

 流星にちゃんと願い事をしなかったから、だからお父さんとお母さんが死んじゃったんだ、ぼくのせいだと嘆くところは、子どものせつなさがよく伝わってくる。合理的に考えればそんなことないんだけど、子どもって意外とそんなふうに頑なに思うものなのだ。

 ドラマの中では、子どもの頃のシーンに、大人になった彼らがいたり、今の大人のシーンに子どもで登場したりする。ただの回想シーンじゃないところが素晴らしい。つまり、人というのは、子ども→大人と分断されてきっちり分かれているわけではなくて、子どもの頃にもやけに大人な自分がいたりするし、大人になっても、子ども時代の自分というのは消えるわけではなく、連続して内にあり続けるという真実を描いている。優れた児童文学などを読み込んでいると、こういう真実に気づくのだけれど、これを民放ドラマのエンターテインメントの中でやってしまうとは……。

 で、そういうシーンを見ると、なぜか私は泣きたくなる。よくわからないんだけど。

 宮藤官九郎は、いつもこういうことを軽快にやってのけちゃう人なんだろうな。全作品を追って観ているわけではないので、わかったふうなことはあまり言えないのだけれど。

 あと、最近、いちばん笑ったのは、菊地成孔さんの日記→1年後の料理店たち

ワタシは「アラサー」というのは、30近く成っておかしくなってしまった女性が、沖縄に行って民謡酒場に出掛け、歌に「あいのて」を入れる事で現実を忘れる行為。だと思い込んでいました本当に

 というところ。爆笑! 私も「アラフォー」「アラサー」という略語がどうも生理的に嫌いだったのだが、「アラサー」をこんなふうに新しく解釈してしまうとは(笑!)――菊地さんもやっぱり天才だ。
 ちなみに、この日の日記は「アラサー」のことではなく、新宿のレストラン話。
 料理人を、レストランを愛し、そして料理人からも、レストランからも愛される男。
 彼が書く料理は、本当に美味しそうだ。

 菊地さんによると、イタリアンのプレゴプレゴは、料理は素晴らしく、従業員もイケメン揃いなのだとか。昔、90年代に私も時々行っていたお店なのだけれど、それ程強い印象はないから(カジュアルな、普通に美味しいイタリアンという感じ)、ここ最近で飛躍的な発展を遂げたのだろう。これは女性にとって、ナイロンタワシみたいな質感の茶色い髪でガリガリのホスト――私の職場がある、歌舞伎町に近い東新宿界隈をふらふら歩いているホストは皆こんな感じなんだよね――にかしずかれるより、極楽ではないですか。お値段もホストクラブよりレストランの方がずーっとずーっと安いわけだし(って、まあ、比べるものでもないか:笑)。

★すっかり間が空いてしまいましたが、この3連休中に、「三重への旅 第2弾」を更新する予定です。

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コメント

プレゴプレゴのメニュー見てびっくり。あまりにふつうな値段じゃないですか! いつ行けるかわからないけど覚えときます。

投稿: BeesWing | 2008年11月 1日 (土) 02:09

BeesWingさん
そうですよね。新宿東口のディスクユニオンの辺りで、行きやすい所だと思います。
ランチやっていないのが、残念なのですが。

クレッソニエールにもぜひ行ってみてください。まずは、午後4時までやっているランチ1,000円からお試しあれ。

投稿: Kate | 2008年11月 1日 (土) 13:25

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