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2008年5月に作成された記事

2008年5月11日 (日)

小手毬、筍……春の香り

 今年の連休は、1日半アクティブにお出かけ、あとは家でゆるゆる過ごした。
 3日の土曜日、朝早くに、大阪から来た連れ合いと東京駅で合流、そのままバスに乗って、鴨川へ。
 行き先は、縁あって昔からお付き合いのある菜食料理研究家・エッセイストの鶴田静さん&写真家のエドワード・レビンソンさん宅。
 東京駅からは2時間ちょっと。
 駅に着いてから、さらにタクシーに乗って、山道を登る。
 Img_1399                        

 

 こんな小さな山の上といってもいいような、一軒家。
 朝から雨で、着いた時はかろうじてあがったものの、あいにくの曇り空。
 それでも新緑が美しかった。






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 玄関のベルを鳴らすと、人なつっこいトビーちゃんが真っ先に飛んできた。
 小さいけれど、れっきとした狩猟犬。
 賢くて可愛い。
 私は猫派なのだけれど、犬も可愛いなあと思った。


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 お昼は、鶴田さんが春の香りのするランチをおもてなししてくださる。
 蕗と油揚げの煮物、筍・豆腐・よもぎの天ぷら、グリーンピースなど春野菜のたっぷり入ったクリームシチュー、畑で採れたレタスと人参のサラダ、雑穀ご飯。
 赤ワインも少しいただく。 
 真ん中にあるのは、私のお土産、吉祥寺の美味しいパン屋、ダンディゾンのゴマ油入りの食パン(あと、手作りレモンジャムも持参)。




                                                   Img_1401_2
 とても見晴らしのよいダイニング。
 庭ではなく、ダイニングなのです!
 こんな景色を眺めながら食事できるなんて、なんて贅沢!
 これは、筍と豆腐とよもぎの天ぷら。
 美味しかった……。













 庭のお花、小手毬。
 小さな白い、丸い紫陽花のような花。
 Img_1405_4野生の自然と融合したお庭が見事。















Img_1423_2  お茶の時間には、甘夏のゼリーをいただいた。
 ゼラチンは使わず、寒天のゼリー。
 鶴田さんは、バターも使わないそう。
 パンは、スペイン風にオリーブオイルをつけて食べるのだとか。
 そうか、そういうのもありだよなあと思う。
 でも、お休みの日の朝食のトーストには、やはりバターがほしいかなと私は思ってしまう。

 食事も、動物性たんぱく質がなくても、野菜だけで満足感のあるメニュー。
 今までも何度かいただいていて、自分の食生活にも取り入れたりしているが、なかなか同じようにはいかない(私は肉はそれほど食べないが、どうしても完璧なベジタリアンにはなれない)。
 まあ、生活スタイルも違うし、それぞれでよいのだと思うけれど。

 それにしても、田舎暮らしは忙しそうだ。
 庭の手入れや野菜の収穫はまったなしだし、冬は薪ストーブのため薪割りもある。
 雨水や井戸水を利用し、猛暑には干上がってしまうので、水道局から水を買うとか、やることがいっぱいある。
 スローライフではなく、ビジーライフとおっしゃっていた。
 田舎ならではの人付き合いもある。

 セカンドライフだ、ロハスだと、田舎暮らしも注目されているようだけれど、そう甘くはない。
 ちなみに、私にはできそうにない(笑)。

 その代わり、田舎暮らしならではの素晴らしい贈りものもある。
 新緑を眺めながらの食事、広い空を見渡せること、四季の移り変わりを肌で感じたり、特に庭作りには喜びがある。
 トビーちゃんは庭を「ひとりで」巡回するのが日課だそうで、犬もとっても幸せそうだ。

 鶴田静さんの暮らしぶりや著書など詳しくお知りになりたい方は、こちらのHP をどうぞ。

  

Img_1430_2  帰りがけ、エドワードさんに車を出してもらい、近くの海にも案内してもらった。
 正に山あり海ありで、いいところだ。

 帰路もバスで、東京駅に着いたのは、夜の9時半くらい。
 さすがにちょっとくたびれたので、夕食は八重洲口のPaulでキッシュやサラダを食べて、西荻へ。

 

 

 4日、5日は、成りゆきまかせにしたら、西荻から出ず、ゆったりまったりな連休に。
 Img_1431_2善福寺公園をぶらぶら歩いて、池に渡してある鯉のぼりを見て、そう言えば最近、街中で鯉のぼり見なくなったねえと言い合ったり。
 アテスウェイでケーキを買ったら、和栗のロールケーキがあんまり美味しいので、2日続けて通って、2回も食べてしまった。
 クリームがちゃんと栗クリームになっていて、栗そのものも素晴らしい味わい。
 まったく、とんでもないケーキ屋が、近所にあるものだ。
 あとは、HDDの映画を観たり、ご飯、お茶そしてケーキ……。

 

 最後の6日は、連れ合いの友人Iさん(埼玉在住)とお昼をご一緒する。
 最後の最後になって、快晴。
 赤坂見附のオーバカナルにて、赤ワイン、ミモザサラダ、キッシュ、そしてパンをいっぱい食べる。
 この季節、オープンテラスのオーバカナルは本当に気持ちがよい。Img_1452_2
 Iさんは、ベルギービールやダンスや音楽について詳しく、いろいろな趣味を持っているので、話を聞いていると楽しい。

 しかし、この日は、某要人の来日にあたり、場所がら、ものものしい雰囲気に包まれていた。
 「うるさい車」と警官がいっぱい、SPが何人も歩いていた。
 やはり、岡田クンのようなSPはひとりもおらず、いかつくて体格のよいオッサンばかりだった。
 真木よう子のような、カッコいい女性SPももちろんいない(笑)。

 早めの時間に切り上げ、Iさんと一緒に連れ合いを東京駅まで見送って「さようなら」。
 昼間からの赤ワインがきいてきたのか、中央線で爆睡。
 家に戻ると、なんだか急にがらんとした感じ。
 
 というわけで、いつものことながら、あっという間の連休だった。

 

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2008年5月10日 (土)

そういう人に限ってそれができない

 昨日(木曜夜)もドラマ「ラストフレンズ」を食い入るように見てしまった。
 ああ、そっち(DV男の元へ)行っちゃダメだってばと心の中で叫ぶのだが、彼女は行ってしまうんだな、これが。
 うう、もどかしい……。

 幸せな子ども時代をすごせずに生きてきて、大人になった今は、どんな人よりも幸せになって、好きな人に甘えられたらいいのに、そういう人に限ってそれができない。
 甘えるどころか、人のために尽くしたりする。
 それも、自分を殴り支配するような人間に……。
 美知留が正にそういうタイプだ。
 危うくて痛々しくて、見ていられない。

 一方、タケルは自分が傷ついてきたことで、被害者意識を持つよりも先に、同じ匂いのする人間を見抜いてしまい、そういう人にやさしさを注ぐ。
 今回、一番感動したのは、タケルが「宗佑にまだどうしても惹かれてしまう」と言う美知留を、頭ごなしに否定せず、静かに受け入れるところだ。
 人間というのは理屈だけで動けない。
 決して幸せにしてくれる相手ではないと頭でわかっていても、離れられないこともある。
 そんな不条理な生き物なのだ。
 はい、それは共依存ですね、などと助言したところで、当事者は聞く耳を持たないだろう。

 そして、瑠可の、美知留への秘めた想い。
 相手に自分の気持ちを伝えられないということは、伝えて傷つくことより苦しい。
 この前も書いたけれど、上野樹里ちゃん、瑠可の屈折した想いをよく表現していて、よい!
 あのツンツンとした少年っぽいショートカット、誰かに似てるな、誰だろう?と思っていたら、「星の王子さま」だった。
 赤いバラの世話をせっせとしていた切ない王子さまに、よく似ている。

 DV男・宗佑のトラウマは何なのか、気になるけれど、明かされないほうがいい。
 「約束を守らなかった」ことを執拗に問いただすという、強迫神経症的な描き方だけで十分だ。
 これ以上いろいろ生い立ちの説明など入って、ありがちな「トラウマ解説ドラマ」になってほしくないし(そうなりそうな気もするが)、そういうのでわかったつもりになるのも空しい。
 以前、私もかつて、すごーくいやな人間に出会うと、にわか精神分析医めいたことをしたりしていたが、結局、納得できる答えはどこにも見出せなかった。
 人間なんて、そう簡単なものではない。
 第一、自分のことだって、どれだけわかっているんだか知れたものではない。

 ところで、「歪んだ甘い時間」も若い頃は、それなりに刺激的だったりドラマティックだったりするかもしれない。
 しかし……うっかりそのまんま結婚してしまい、子どもを産み、年を重ねていったとすると……どうだろうか。
 甘い時間など、とうになくなり、そこにあるのは、歪んだ日常だけになるのかも。
 その頃には、もうそこから逃げ出すことはできなくなる。

 連休明けで、くたびれ気味の週末なのに、1本のTVドラマからいろいろ考えてしまった。

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2008年5月 1日 (木)

歪んだ甘い時間──ラストフレンズ

 この春からのドラマ、ラストフレンズ が面白い。
 面白い……と言うと、語弊があるかな。
 面白いというより、とても怖い。
 DVがテーマと聞いて、興味本位で扱っているのではないかな? 出演者も若い役者さんばかりだし、と思ったが、きちんと描かれているので感心した。
 思わず、吸い込まれるように見てしまう。
 ジャニーズのアイドル・錦戸亮がDV男(もちろんストーカーとセット)を演じちゃっていいのかな? ちょっと迫力ないんじゃない?と思ったけど、一見やさしげで華奢な男が暴力男に豹変する方が怖いので、彼で正解だったと思う。
 DVのほかに、性同一障害なども扱っていて、これも日本のドラマのテーマとしては新しい。
 あと、のだめのイメージの強かった上野樹里ちゃんがシリアスな役をしっかり演じていて見事だったり、正に「ディーセント」な役の瑛太がやたらよかったり(「篤姫」の肝付尚五郎役も私のお気に入り)、行きつ戻りつのDV被害女性役の長澤まさみもはまっていて、なかなか見応えのあるドラマになっている(エンディングの宇多田ヒカルの曲が胸に沁みる)。

 暴力の後に訪れる、彼の後悔と許しを乞う甘い言葉。
 そして、「あなたには、私しかいないのね」と泣く彼女。
 殴られながら、血を流しながら「ごめんね」とあやまる彼女。 
 激しい暴力と、その後の「甘い時間」は非日常的でドラマティックで、ジェットコースターのような感情の浮き沈みが麻薬のようにふたりを縛り付ける。

 しかし、そんなものは幻想なのだ(渦中にいると、見えなくなるんだよね)。

 激しいののしり合いや暴力の代わりに、ご飯を作り、皿洗いをし、ああ疲れたねと言い合って、今日もスーパーにバターが売られていないことを嘆き(笑)、ほうじ茶を啜り、さあ寝ようかね……なんていう日常だったら、そんな「甘い時間」は訪れない。

 そんな「歪んだ甘い時間」がない日常こそが本当なんだ。
 穏やかな日々の暮らしが、人の心にも体にも栄養を与えてくれる。

 ふたりでも、ひとりでも日常は大切にしたい。

 さて、私は連休の谷間の明日も仕事です……。
 午後はお休みを取ったので、あともうひとがんばり。

「輝け、日常」

*それにしても「人はみんな孤独」……そんなセリフが決して感傷的なものでなく、胸に刺さる言葉として、民放のドラマの中で聞けるとは。 なんか、バブルの頃より、不景気になってからのドラマの方が私は好きかも。バブル当時のドラマも、それはそれで、いろいろ分析すると面白いのだが。

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