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2008年3月16日 (日)

3月、桜ももうじき

 やっと空気が緩んできた3月の、ここ最近のことなどをちょこちょこっと。


 書こうと思いつつ、あっという間に過ぎてしまったアカデミー賞の話題。
 WOWOWでダイジェスト版を観た(同時通訳は鬱陶しいので、字幕になってやるやつね)。
 今年は、コーエン兄弟の「ノーカントリー」がさまざまな賞を受賞して、嬉しい。
 コーエン兄弟監督の「ファーゴ」は、最も好きな映画のひとつ。

 Dp2008022605 主演女優賞を受賞したのは、「エディット・ピアフ/愛の讃歌」のフランス人女優、マリオン・コティヤール。

マリオン・コティヤール、49年ぶりにフランス人オスカー女優に! - goo 映画">

 この映画は観たい観たいと思いつつ、観逃したから、凄く残念だ。
 で、彼女を見ていて、どこかで見覚えがあるなあと思ったら、先日観た不思議な、密室的な少女映画「エコール」に出ていた、バレエの先生役の人だった!
 あの映画でもなかなか印象的だった。
 受賞後のインタビューで、今の気持ちをピアフの歌に託して歌ってみて、という記者の要望に応えて「パダン・パダン」を歌っていた。
 映画では、歌は吹き替えらしいが、彼女の声もちょっとハスキーで、なんともいえないコケティッシュな魅力があった。
 うーん確かにああいう色気は、ハリウッド女優にはないかも。

 あとは、ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞。
 ヘレン・ミレンの前に騎士のように膝まずき、「まるで爵位を受けた気分」などと語ったのは、もちろん昨年、ヘレン・ミレンが「クイーン」で女王役を演じ、主演女優賞を受賞したのを受けてのこと。
 こういうパフォーマンスがささっとスマートにできるダニエル・デイ・ルイスに、目がハートの私(笑)。

 司会役の人は誰だか忘れたけれど、ケイト・ブランシェットの褒め方が面白かった。
「彼女は、何でも演じられるんですよ。エリザベス女王からボブ・ディランまで。ほら、この犬も彼女が演じているんですよ(と、ここで犬の映像)。そして、この僕だって彼女なんですから」と言って、会場を湧かせた。
 相変わらず、司会の気の利いたジョークはさすがと思わせるが、字幕になっていても、ジョークの真意が日本人の私にはわからないところがいくつかあった。

 浅野忠信もノミネートされていたけれど、受賞は果たせず。
 画面にもほとんど写らず……まあ、そんなものか。

 とにかく、これから観たい映画の参考になるし、レッドカーペットの女優さんはきれいだし、楽しい。
 特に今年は、アメリカ人以外の俳優がたくさん受賞して、幅が広がりつつあるのかなと思わせてくれた。

 

 話はまったく変わって……
 昨日、夕方、吉祥寺サンロードの人混みの中にて。
 ふろしき包みを背負い、大きなすりこぎのような、棒切れのようなものを杖代わりにして歩く、背中の曲がったおばあさんを見かけた。
 杖をつきながら、折れ曲がった背中で、ゆっくりゆっくり、ちょっと辛そうに歩いていた。まるで、民俗学者・宮本常一の記録写真から抜け出てきたかのようであった。
 他の人には、そんなおばあさんはまるで見えないようで、皆、おばあさんの周りをどんどんと通り過ぎてゆく。
 昨日、2008年の吉祥寺サンロードにて、昭和30年代の幻が時代の裂け目に現れ、きっと私にだけ、見えたのかもしれない。 
 あのおばさんは、どこから来て、どこへ行こうとしていたのだろう。

 最近の体調……。
 老眼になる前に視力がさらに下がっているので、いやだなあと思う。
 近眼はどこまで進むのか。
 3Dを凝視して、眼の筋肉をほぐすという、眼の体操でもしてみようかな。
 ほんとに効果あるのかしら?
 って、こんなブログ書いているから、眼が疲れるのかな。
 (だから、更新は頻繁にしないことにします:笑)

 アレルギー性鼻炎は冷えのせいと漢方の先生に言われているが、一昨日と昨日は、やっと仕事をして、他のことといえば、鼻をかむことと鼻をかむことと鼻をかむことと……最低限の家事以外は何もできないくらい酷い鼻水の洪水。
 こりゃ絶対花粉症も入ってるよ!とジタバタするが、今日はぴたりと止まっている。
 やはり花粉症ではないのか……自分で自分の体がわからない。

 

Img_1379  ホワイトデーに連れ合いが送ってくれた、関西でしか買えないツマガリのクッキー・バスケット。
 ラッピングの造花のデイジーがあんまりきれいなので、開封する前に記念撮影。
 ホワイトデーというのも、なんかバカバカしい気がしないではないけれど、甘いものの詰め合わせのプレゼントは、やはり幸せな気分になります。
 それに、男の人がデパ地下でおどおどと迷いつつも、甘いものを必死で選んでいる姿はちょっと可愛いかも(笑)。
 まあ、とにかく、スイーツ好きにとっては、あげるのも貰うのも楽しいということで……単純に。

 この季節、ツマガリのサクサク・クッキーに苺と、甘い香りの紅茶をおともにするのが、何よりの楽しみ。

 
 デイジーといえば……。
 村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』(スコット・フィツジェラルド)に出てくる女性の名前。 昨晩、ようやく読み終えた(今頃、って感じだが)。
 確かにギャツビーや「僕」は、村上春樹の描く主人公たちと重なるし、作家として、この作品に深い影響を受けたことがよくわかる。
 美しくも残酷な、やるせない物語だった。
 永遠の憧れのデイジー。
 その夢こそが、ギャツビーを生かし、また殺すことにもなる。
 いつ、俗物的で邪悪なものに壊されるかわからない人生。
 邪悪なものこそ、力をもつこの世界でどうやって生きていくか――フィツジェラルドと村上春樹の、共通のテーマだろうか。


 と書いているうちに、生協の注文もスープの仕込みも何もしていないことに気づく。
 ああ、「雪かき仕事」は果てしない。
 家族もいない、たったひとりの家事なのに、なぜこんなに時間を取られるのか?
 皆、どうやって日々をやり繰りしているのだろう。 
 この時間との闘い――時間の使い方の下手さというべきか――が私のテーマか。
 ぼやぼやしているうちに、人生が終わってしまわぬようにしたい。いや、ほんとに。

 上田現さんのことなどをまた思いつつ……今日はこれでおしまい。

 

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