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2008年2月 3日 (日)

最高気温3℃の日曜日、「鹿男あをによし」のことなど

Img_1333  東京は朝から雪。
 予報が出ていたので、雪降りの週末にそなえて、昨日はまたまた、たっぷりのミネストローネをつくった。
 外に出なくていい日の雪は好きだ。
 これといって何もなくても、家でぬくぬくしているだけで、幸せだなあと思えるから。
 これが、ただ寒いだけだと、この幸せ感が薄いのはなぜなんだろうか?
 さらに、風が強い日など、幸せどころか、不機嫌になる私である(コンタクトが痛くなるから)。
 今日は節分なので、ひとりでひそかに豆を撒き(笑)、生活クラブから冷凍で届いた太巻き寿司(恵方巻き)を温めて食べるつもり。


 ところで、今シーズンのTVドラマは鹿男あをによし がお気に入り。
 万城目学の小説が原作。
 私はまだ未読、原作を読んだ人は、ちょっと軽いかなと言っていたけれど、なかなかおもしろそうではある。
 そのうち読んでみたい。
 
 タイトルどおり鹿が重要な役を努め、舞台はもちろん奈良。
 重要な三角地点として、奈良の他に、京都と大阪。
 物語には、日本古来の伝説や土地の歴史がふんだんに散りばめられている。
 ファンタジー小説と呼んでいいのかな?
 また、やむを得ぬ事情で東京から出てきた青二才(?)がよその土地で教師をするというのは、夏目漱石の『坊っちゃん』を彷彿とさせる。Img_1339
 

 鹿から不思議な使命を授かる「鹿おとこ」こと、小川先生→

 「のだめ」の千秋からうって変わって、ちょっとユルイ感じの玉木宏がいい。

 何より、舞台が東京ではなく、奈良、というのがよい。
 恋愛が主なテーマでないのもいい。
 主人公がカッコよくないのもいい。
 主人公が下宿している、古い町家を改築したような小料理屋の造りがいい。
 そして、「地震の頻発」という、人の不安や揺らぎを上手く扱っているのは、やはり普通のドラマにはなかなか表現できないテーマで、この辺は「文学」が原作だなあと思う。
 というわけで、くたびれてくる木曜の夜あたりに見るには、ぴったりのドラマである。

 さて、ここに挙げたこのドラマのいいなと思える条件を、バブル期~90年代くらいまでのトレンディドラマ(笑)の条件と比べてみてほしい。
 すべて正反対である。
 あの頃のドラマは、舞台は絶対に東京で、主人公はカタカナ職業で、いつ仕事をしているのかと思うくらい恋愛にうつつを抜かしていて、どうやって家賃を払っているのかというような小奇麗でスタイリッシュなマンションに住んでいた。
 今はそういうものが並んでいたらギャグにしか見えないだろう。
 
 でも、未だにそういうものを追い求めている人は多いのかな……とも思う。
 女性誌なんか見ていると、そんな感じがする。
 上昇志向で、都会志向。
 だけど、私はそういうのはもう疲れる……と思う。
 今は仕事の都合で東京にいるし、まあ、生まれも育ちも東京なのだけれど、東京中心みたいな価値観、経済のあり方というのは、どうなんだろうかと疑問に思うことが多い。
 今住んでいる東京の中央線沿線もこよなく愛しているのだけれど、人の多さやめまぐるしさに、時折激しい疲労感に襲われることがある。
 地方は地方で大変なのだろうけれど、「鹿男あをによし」を見ていると、奈良に移住したくなるなあ(勝手な感想ですが)。
 特に、先日、伊勢神宮へ行ってから、ちょっと、というか、かなり価値観が変わったような気がする。  

 というわけで、お疲れ気味の方には、「鹿男あをによし」がおすすめ(もちろん元気な人にも:笑)。
 今シーズンのイチオシドラマです。

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