« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »

2008年1月に作成された記事

2008年1月27日 (日)

西への旅②伊勢神宮編

 1月14日(日)は、伊勢神宮 へ行った。
 連れ合いは二度目、私は生まれて初めて。

 大阪からは、近鉄特急に乗って2時間弱、宇治山田駅下車。
 駅に着くと、曇り空で風もあり、空気が冷たい。
 さて、宇治山田からバスで15分くらいのはずだったが、なんと1時間半!近くもかかってしまった。
 その日はまだ新年の参拝客も多く、そのうえ成人式もあり、大渋滞だったのだ。
 走っているより止まっている時間の方が長いというありさま。
 ここまで来て、伊勢神宮へ辿り着けないのでは――神社はきっと遅くなったら入れないだろうし――という不安がよぎった。
 他の乗客も同じようなことを思っていたらしく、「運転手さん、途中で下ろしてもらえないの?」と言う人も出てきたが(もちろん、バスは神宮直行なので下ろしてもらえない)、なんとか無事到着。3時過ぎだったろうか。
 ちなみに、バス亭の目の前は、戸を閉ざした「赤福」のお店だった。
 観光バスが数え切れないほど並び、人がわらわらと出てきては、神宮へ向かう光景は、なかなか壮観。
 日本中のすべての人が神宮へ向かっているかのような錯覚に陥る。
 甘酒を飲んで少し体を暖めてから、神宮へ向かう。
 バスに乗っている間も、神宮に近くなるにつれ緑が増えているのには気づいていたが、すでに森閑とした気配が漂う。

 とにかく広く、外宮と内宮と、さまざまにあるらしいのだが、日帰りですべて回るのは無理だし、初めてだし、とにかく内宮に入って天照大御神をお参りできればいいね、ということになる。
 Img_1307 というわけで、すぐに神宮の中へ。
 鳥居をくぐると、すぐに五十鈴(いすず) 川にかかる橋がある。
 橋からの景色を眺めた途端、得も言われぬ気持ちに包まれる。
 そこから、すでに異次元へ誘われるような感じで、明らかに空気が違うのである。
 曇り空だったのが、いつの間にか陽も差してきて、川にきらきらと反射してる。川の水は冷たく澄み渡っていた。



 清々しい空気、そして天を目指してすくすくと伸びた巨木に心を奪われる。
 どうしたらあそこまで高くなれるのか?という杉の木が、一本や二本ではない、歩いていると次から次へと現れる。

 

 内宮に鎮まる天照大御神――だが、お参りできるのは手前まで。
 でも、それがかえって神秘的な感じで、よいなと思った。Img_1310_2
 賽銭箱の向こうには、白い布がかけられていて、風にはためいていた。
 白い布一枚が、何か境界を現しているかのようだった。
 その白さが印象的で、染織家の志村ふくみさんが、伊勢神宮では白い布を奉納するための儀式があることをエッセイのなかで書いていたけれど、きっとそのような布が使われているのだろうと思った。

←階段を登り切り、鳥居の向こうにお賽銭箱 (一般の参拝者はここまで)、そして白い布……その向こうに、天照大御神。

 お参りする時は、あまり一方的にお願いすることは控えているけれど、今回だけは、はるばる遠方から来たわけだし、お伊勢さんだし……と、いろいろお願い事をしてしまう。 
 でも、このはるばる来たという、遠さがいいんだな、ありがたいんだよなとも思う。
 自宅から徒歩5分だったら、こんなありがたみはないだろう(実際に近所に住んだら、また全然違う感覚だろうけれど)。


 
 ちらりと見える社の一部。Img_1311  
 社は壮麗な造りではなく、簡素で質実剛健というのか、周りの自然と溶け合っている建物。
 削り出したばかりのような丸太が使われていたりする。

 





 歩いている間中、心身ともに軽く、とても気持ちがよかった。
 心身の邪気が抜けて、浄化されるような感じ。
 連れ合いも同じように感じたと言う。
 完全に現実世界からは切り離されている感覚で、伊勢神宮中に漂う清浄感と神々しさ――それは巨木や川、そして空気そものもなど自然を通して感じられるもの――は、初めての経験だった(かろうじて近いものは、イギリスのSt.Albansという田舎の、人里離れたバラ園とその周辺の自然で感じた感覚だろうか)。
 古来から、お伊勢さんを目指して人々がやって来たのもよくわかるような気がした。
 土地そのものにパワーがあるに違いない(パワースポットというのか)。
 ルルドの泉なんかもこんな波動があるのかもとか、いろいろ思ってしまった。
 だから、神様が祭られることになったのだろう。
 そこ(聖地)に行くと、病気が治るというエピソードもあながち迷信と言えないかも。
 やはり人は、時にはこういう神聖な場所へ行くことが必要なんだなと思う。 
 伊勢神宮は、神様を拝む場所でもあるけれど、自然に畏怖し、自然を敬う場所でもあるのだ。
 日本にはこういう波動の高い場所が、多いのではないかと思う。
 簡単に一言では書けないが、自然と融合した日本人の宗教観というようなものは、誇るべきものなのだと思う(今はほとんど失われつつあるが……)。

Img_1316  名残惜しいけれど、お守りを買って、神宮を後にする。
 暮れかかった空に、山が黒いシルエットになって浮かび上がっていた。






 

 

 そして、外へ出て、おかげ横丁へ出ると一転、聖から俗へ。Img_1319
 「なんだかよくできてるよねえ」と連れ合いと言い合う。
 ちなみに、おかげ横丁の一番手前の入り口も、今は閉ざされた「赤福」。
 お伊勢さんのおかげでたくさん商売をさせてもらっていたはずなのに、随分とばち当たりなことをしたな……と思う。
 しかし、その場で食べると美味しそうなものはいっぱいあるけれど、お土産は他にこれといったものがないのも確か。「赤福」が営業していたら、絶対に私も買っていると思う。
 Img_1317 名物の手こね寿司とうどん(柔らかく茹で上げたうどんに、甘辛い汁をからめたもの)のセットを食べる。
 それから、松坂牛を使った「福まん」などを買い食いしているうちに、どんどん暗くなって、どんどん風も強くなる。やはり周りを森に囲まれているせいか、凄く寒い。
 店じまいがどこも早いので、私たちも引き上げることにする。


 帰りは、バスでちゃんと20分弱くらいで、宇治山田駅に到着した。
 その夜は、途中で買った奈良の柿の葉寿司を夜食につまみながら、日本の聖地巡りをしてみたいねえと、ネットで「パワースポット」なんかを検索しつつ、話し合う。

 今でも、あの空気の清々しさを思い出すと、何とも言えない気持ちになる。
 何より、そんな時間と場所を連れ合いと共有できたことが、かけがえのない思い出だ。

 *来週末は、最後に「西への旅③おまけ編」です。 



 

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2008年1月20日 (日)

西への旅①大阪編

 先週末の3連休は、連れ合いの住む大阪へ、西の方へ旅行に行ってきた。
 つつがなく旅は終えたのだけれど、東京から新幹線に乗るときに、信じられない出来事が!
 私は数日前にきっちり指定席を取ったのに、その切符を改札に入れたら……指定席が消えていた……。
 と、自分でも何が起きたのかわからず、駅員さんに、指定席の表示がなくなっちゃったんですけどお、と訴える。
 やがて、それは私の前に入った人が取り忘れた切符で、偶然にも同じ、東京~新大阪間であることがわかってくる。
 そう言えば、切符の出方がやたら早かったような、間が妙な感じだったのだが、あれはそのまま残っていたのだなあ。
 で、私の切符は後ろの人が取ってしまったのであろうということ。
 ああ、まったく……。
 すったもんだした挙げ句、結果としては、指定席を取った車両(席番号まで覚えていなかった)の書類を発行してもらう。
 駅員さんがあたふたと対応している間も、「あのお、博多行きは……」とか尋ねる人が……。それに丁寧に答える駅員さん。その横でイライラしている私。
 まあ自由席に座ってもよかったのだろうけれど、なんとなくそれも癪で……しかし、名古屋くらいまでは途中で乗車する人も多く、その度に席を立ち、空いているところに座るという、かえって気を使う変なパターンに。
 これからは、万が一のために、車両と席番号をメモしておくのがいいかも知れない。 
 早くも珍道中な気配。

 こんなこと、滅多にないことだと思うのだが、なぜ私なのか。
 宝くじにはぜーーーったいに当たらないのに、こういうことには当たる。
 以前、洗濯機を新しく購入し、ウキウキで使っていたら、すすぎの途中、脱水の手前でぴたりと動かなくなったことがある。
 説明書を何度も読み返したり、初めからもう一度洗濯し直したりしたが、同じ。
 そう、不良品だったのだ!
 何千台も出荷されているはずの製品の、ごく一部の不良品がなぜ私の元に届く?(ちなみに、あやしいところの製品ではなく、無印良品の洗濯機)。
 泣きながら洗濯物を引き上げ、手で洗い、代わりのものが届くのを待つしかなかった。
 その他、私の目の前で締め切られる、売り切れる、といったことが、今までの人生で多数(『鹿男あをによし』の主人公みたいだ)。
 と、話が脱線しました。つまらない前置きで失礼しました。
 まあ、ラッキーなこともたまにはあるんですけどね。
 でもやはり、とほほな出来事に遭遇する確率やや高しの人間かも。

 この後はトラブルもなく、無事大阪へ。
 新大阪まで迎えに来てもらった連れ合いとも無事落ち合い、お昼には大阪名物、自由軒 に案内してもらい、ドライカレーを食べる。
 織田作之助の『夫婦善哉』にこのお店のカレーが出てくるそうだ。

Img_1253 この二三日飯も咽喉へ通らなかったこととて急に空腹を感じ、楽天地横の自由軒で玉子入りのライスカレーを食べた。「自由軒 のラ、ラ、ライスカレーはご飯にあんじょうま、ま、ま、まむしてあるよって、うまい」とかつて柳吉が言った言葉を想い出しながら、カレーのあとのコーヒー を飲んでいると、いきなり甘い気持が胸に湧いた。

あくる日、二人で改めて自由軒へ行き、帰りに高津のおきんの所へ仲の良い夫婦の顔を出した。

『夫婦善哉」より

 お店の雰囲気もドライカレーの味も、いかにも昔の洋食という感じ。 
 ドライカレーなんてふだんはあまり食べないけれど、たまに食べると美味しい。
 ちょっとキッチュな感じというのか。

 

Img_1255  いったん、連れ合いの部屋に行き、荷物を置いて、夜は中央区船場にある昔の銀行を改装したレストラン、堺筋倶楽部 の1階にあるイタリアンレストランAMBROSIAへ。
 なんでも70年前に建てられた銀行だそうで、それはそれは美しい建築物だった。
 もう今は、絶対にこんな贅沢なものは造れないだろう。

 食事が終わった後、お店の方が建物全体を案内してくれた。

 1階のレストラン部分は吹き抜け、2階、3階は以前、電話の交換室や金庫室だったところを個室などに使っている。

 

 大きな広間もあり、結婚式のパーティや宴会などもに使われているそう。


 その他、巨大な金庫の厚さは50センチ以上はあると思われる鉄の頑丈な扉とか、どっしりとした鉄の質感がなんともいえず、よかった。


Img_1262
 「『本格小説』な世界だねえ」などと、連れ合いと話す。
 戦前にこんなものが建てられていたのだ。

 最近は何もかも薄っぺらになっちゃって、などと語る『本格小説』のあの三姉妹の声が聞こえてきそうだ。















Img_1268
 かつての電話交換室。
 ドアに書かれた文字がそのまま残っているのがいい。















Img_1276_3    

 階段を上から見下ろして撮影。
 昔のフランス映画の1シーンみたいではありませんか。


















Img_1285_2

 

 

 古い建築好きの私――特に古ければ古いほど嬉しい――には、どこを取っても魅了される場所だった。
 この階段の、優雅な手摺りを見よ!


















Img_1282_2  

 照明も美しい。
 ガラスのシェードから漏れる光の影が天井に映る。
 そこまで計算されている照明。

 




Img_1283







 建物に魅了され、お料理の写真が1枚もない(笑)のですが、上品なお味でした。


Img_1321_2

 後日、昼間に撮影したこの建物の外観。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、堺筋倶楽部を出た後は、道頓堀を見てみたいという私のリクエストに応えてもらい、ちょっとだけぶらぶらする。

 堺筋倶楽部とは、一転、別世界。
 ここはやはり、お約束のグリコのネオンを(笑)。
Img_1294_2  




















 Img_1296











Img_1300_2  

 ちょっとブレードランナーな世界の「金龍ラーメン」。
 ビニールの覆いの屋台っぽいところで食べるようになっている。
 道頓堀の辺りというと、実はもうちょっと猥雑な、危険な感じを想像していたのだが、蟹や龍のハリボテが看板に張り付いていたりして、賑やかでほのぼのした歓楽街だった。
 やはり、自分の足と目で確かめてみるもんだ。
 女の子同士で歩いていても、全然平気な感じ。
 さすがにその晩はお腹いっぱいだったので、見るだけにする。
 次回はぜひ、この辺りで何か食べてみたい。

 と、こんな感じで、第一夜(1月12日土曜日)、大阪での夜は更けていった。


 翌日は、今回のクライマックス、伊勢神宮へ。
 この続きは、また来週末にUpします。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2008年1月19日 (土)

寒いので、ミネストローネばかり食べている

 このところ、毎日寒いですね。
 特に木曜の夜は、気温が低いうえに風が強かった。
 我が家は、駅から徒歩20分弱もあるので、辿り着くまでにへろへろになった。
 体の方はわりと平気なのだけれど――コートやなんかで防寒してあるから――ひたすら頭が寒く、耳がちぎれそうなほど痛かった。
 ロシアなんかで、あのモワッとしたぬいぐるみみたいな帽子を被るのがよくわかる。
 頭から熱が逃げていくんだなあ。そして、剥き出しの耳が寒い。寒いのを通り越して、痛い。
 家に着くと、頭まで痛くなっていたので、お風呂で暖まってようやくほぐくれてきた。

 この寒さでホームレスだったら、どうするだろうか、私は……と思ったが、それはもう恐ろしいとことだとしか思えなかった。

 寒いので、うちではミネストローネばかり食べている。
 先週末は出かけていたので、ミネストローネの作りおきができなかったので、平日の夜に頑張ってル・クルーゼの大鍋いっぱいに作った。
 そうすると、遅くに帰ってからも安心。
 ミネストローネと玄米ご飯、ミネストローネとお餅、ミネストローネとパン……。
 熱々のスープものは、体にやさしいだけでなく、気持ちもほっとしてくるから不思議だ。

 というわけで、今夜もこれからスープを仕込みます。
 それから、先週末の関西旅行のことなども、のんびりUpしていきます。

 ところで、最近は、新風舎が倒産したり、草思社が倒産したりというのが気になった。新風舎は、まあ、荒っぽいこともやっていたようだから、ついにかという感じだが(某自費出版社も一昨年だったか倒産したし)、驚いたのは草思社。
 ベストセラーも出しているし、昔からいい本をいっぱい出しているのに。
 51gssby80tl_ss500_ 中学生の頃にお年玉で買った、谷川俊太郎訳、堀内誠一絵の『マザー・グースのうた』 4巻セットは、今でも宝ものだ(5巻まで出ているらしい)。
 マザー・グースに最初に触れたのがこの本だったので、今でもマザー・グースというと、堀内誠一さんの絵でいろいろなシーンが浮かんできます。

 ←訳も絵も素晴らしくて名作です。 
 と思っていたら、こちらの方は再建の目処が立っているとか。よかった。
 噂によると、本業の出版業以外のことが原因らしい。
 コツコツいい本をつくってきた編集者、そして営業してきた社員には、いい迷惑だ。
 でも、いい本は残ってゆく。
 もし仮りに、出版社がなくなったとしても、その本を手に取った読者には残り続けるものだと思う。
 この『マザー・グースのうた』のように、何十年も……。

  私が今所属している仕事先は、版元ではないのだけれど、本に深く関わる仕事なので、いろいろ思うことは多い。 

 さて、この空気の凍て付き具合、今にも雪が降り出しそうな気配なんだけどな、と思っていたら、やはり明日の夜頃から降るかもしれないという予報が。
 今週末は、土日とも家から一歩も出ないつもり。

(それにしても、鼻水が止まりません……風邪ではなく、鼻炎。漢方の先生には、体の冷えと腎が弱いせいと言われているが……)

  

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2008年1月 5日 (土)

一瞬の出来事

 大吉が出たという、3日付けのブログを書いたあの後……一転、ショッキングな出来事が。
 あのままおとなしく寝てしまえばよかったものを、躍起になってデジタル放送のDVDへのダビングに挑み続けたところ、ひょんなことで、変な操作をしてしまい……HDDのデータを全部消去してしまいました(号泣)。

 一瞬、何のことかわからず、頭が真っ白に。茫然……。
 使い始めて1年半……WOWOWからコツコツとり溜めた映画が……誤って1本消してしまうというのはよくあったのだが、こんなことは始めて。

 布団に入っても、「現在、再生するデータはありません」とか、再生ナビボタンを押しても空の再生ボックスとか、そんな画像がちらちらと浮かんでくる。

 1日経ち、まあ、HDDも満杯だったし、HDDからDVDへコピーしたところで映画ばかり観ているわけにもいかないし、いざとなればレンタルもあるし……と、ようやく気持ちが落ち着くというか、諦めの境地に。

 でも、「テス」と「アラビアのロレンス完全版」と「アメリ」は惜しかったなあ(泣)。
 逆に、地上波の番組は、ダビング方法を把握していたので、主なものは全部コピーしていた。考えようによっては、NHKのドキュメンタリーとかもう見るチャンスもないから、よかったかも(負け惜しみ)。
 年末にNHKでやっていた、菅野美穂のインドへのヨガの旅とか、よかったし。

 おかげで、「のだめSP」も2日分楽々録画できる(さらに負け惜しみ)。
 1回目の今日は、パリ、プラハとヨーロッパ・ロケで、美しいコンサートホールを借り切っていたりして、オーケストラの演奏シーンもふんだんにあるし、面白さも冴え渡り、凄いことになっている。 
 千秋を演じる玉木宏は、ますますシャープな顔立ちになり、目が大きくなり、本当にマンガから抜け出てきたかのよう。

 それにしても、なんというか、こういうソフトも含めて、モノとの付き合い方をそろそろちゃんと考えないといけないなあ、なんて、真剣に考えてしまう。
 場所もないし、引き継ぐ子どもいないわけだし。
 年を取ると、捨てる気力もなくなってくる、というのもよく聞く。

 これを機に、昔録画しておいたビデオなんかもバシバシ捨てよう。
 2008年は、モノを溜め込まない、整理する年にしたい。

 明日(今日)は、気を取り直して、友人宅へお鍋新年会に行く予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2008年1月 3日 (木)

50才の大いなる仕合わせとは?

 昨日、早くも隣室の住人は彼女を伴なって帰宅。
 壁の薄いこのアパート、一気にお正月の静謐な空気は消え、話し声やらいびきやら……それを音楽でかき消すいつもの生活が始まった(向こうもこっちをうるさいと思っているんだろうなあ)。

 気を取り直して、今日は午後、近所の神様にご挨拶をと、井草八幡宮へ初詣でに出かける。
 これが、今年初めての外出(笑)。
 家族連れやカップルの列に、ひとり並ぶ私。お参りでするまで、30分は並んだと思う。
 訳もなくよい予感がしていたので、おみくじを引いたら、大吉!
 「30才、50才の時に、大いなる仕合わせ来たり……」とあった。
 30歳はとうの昔に過ぎてしまったので、50歳に期待をかけよう。
 「幸せ」でなく、「仕合わせ」という表記には何か意味があるのだろうか?と、やや職業病チックなことを思いつつ、大吉は初めてだったので、境内の屋台で甘酒など飲みつつ喜んで帰途につく。

 次の更新までには引っ越しするぞ!と決意もした。

 さて、帰宅してからは、HDDに溜まりまくった番組をDVDにダビングする作業。
 というのも、もうこれ以上録画できないほど溜まってしまったので、きれいにしないと、明日からの「の×めカンタービレ」の特番が録画できないから。
 しかし……WOWOWなどのデジタル放送番組は、「CPRM対応のディスクじゃないとダメだよん」という意地悪な仕組みで、ディスクを年末に買っておいたのだが、何だかよくわからなくなっている。
 昨年の夏、連れ合いが試行錯誤してやり方を把握し、せっかく教えてくれたのだが、それ以降一度もやっていなかったので、忘れてしまった……。
 ああ、アナログな私……。
 ていうか、そもそもわかりにくいよ、Panasonicの解説。
 何度読んでも、○ページを参照、で、○ページを参照すると、今度は……という感じで、堂々巡りな記述が多く、頭をかきむしり、発狂しそうになってくる!
 「うちの母親は、VHSの予約録画もできないんだよ」というような話もよく聞く。
 そんな世代の人たちが、さらに複雑になったHDDを操作できるはずがない。
 高齢化社会に向けて、家電メーカーはどうにかしてほしい。
 多機能はいらないから、操作しやすく、わかりやすいマニュアルをつくってほしい。
 私は、一応、VHSの予約録画などは軽くこなしていたし(世代的に当たり前?)、AV製品の配線などは自分で頑張ってやってきた方だけれど、このHDD内蔵型のDVDレコーダーには本当にてこずっている。
 ケーブルTVも入っているし、本当に複雑になってきているのだ……今回もケーブルTVも含めた配線までは、なんとかこぎつけ、HDDで録画もマスターしたのだが、HDDからデジタル番組の録画が厄介。
 WOWOWには、ちゃんとお金払っているんだけどな。
 自分で楽しむ以外は、何も悪いことしないんだけどな。ぶつぶつ。

 そう言えば、最初の設置もやはり気が狂いそうになったのだ。
 民放はボタンひとつの簡単予約録画できるのだが、ケーブルTVの番組はすべてひとつひとつ自分で時間を入れる、マニュアル式になる。  
 そういった説明がわかりやすく記されておらず、何度も何度もわかりにくいマニュアルをめくったりAVに詳しい友人に電話したり、ちょっとした騒ぎだった。

 やはり、同じようなことを思っている人は多いようで→ こちら
 この文章自体も専門用語が多く、私にはすべて理解できないのだが(笑)。
 なんでこんなに厄介かというと、家電メーカーのせいだけでなく、放送する側にも、いろいろあるらしい。

 まあ、とりあえず録画しても、すべてを丹念に見返していたら、人生、それだけで終わってしまいそうなので、いっそ捨てちまえ!と思うのですが、それもなかなか……ジレンマである。

 とにかく、HDDも整理しなければと思うのだが、ずっと前にビデオに録画したビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」と「エル・スール」をDVDへ保存するのは、成功させたい。
 ビデオテープって劣化するしね。
(この2作品、ビデオもDVDも現在発売されていないのだとか。20世紀の傑作なのに!)

 大吉が出たのはよかったけれど、うーむ、お正月休み後半はもう少し創造的なことをしたい。 


| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2008年1月 1日 (火)

2008年1月1日

 2008年、あけましておめでとうございます。
 昨年、最後に何かご挨拶をと思いつつ、あっという間に過ぎて、明けてしまいました。
 今年も相変わらず更新頻度は少ない(笑)と思われますが、どうぞよろしくお願いいたします。

Img_1242  暮れに自分のために買ったもの。
 アラビア社の2007年限定ムーミンマグ。
 伊勢丹で見つけて、どうしようか迷いに迷い――マグはやたら持ってるしなあと――ようやく決心がつき、30日という正に年の瀬の忙しい時に新宿の伊勢丹に足を運ぶと……影も形もない。なんと完売。
 縁がなかったのだと思うが、でもなんとなく諦めきれず、吉祥寺の東急を覗くと、そこではひっそりと売られていた。
 集客力が違うんだなあ。
 で、やはり縁があったのだと思い直し、購入。
 だけど、伊勢丹で買えたら、Iカードで割引になったのになあ、ポイントにもなったのになあと、ちょっと悔しい(念のため、伊勢丹吉祥寺店も確認したが、やはり売り切れだった。暮れに何をやっているんだか)。
 そう、多いのだ、こういうパターンが。我慢したり迷ったり悩んでいるうちに、売り切れてしまい、結局後悔するというのが。
 いつでも買えるものなら、余裕ができるまで我慢したり、のんびり考えるのだけれど、最近はモデルチェンジが激しかったり、この「期間限定」というのがまた曲者で、買い物ひとつも難しい。

 ムーミンマグは、毎年限定のイヤーカップを出していて、きりがないので買ったことはないのだけれど、この2007年のは本当にほしかったのだ(だったら、さっさと買えばよかったんだけど)。
 このカップの絵は、ムーミンのなかでも大好きなシーンだったので。
 雪のなかでおしゃまさんとムーミンが語り合っている。
 真ん中にあるのは、雪の玉を積み上げて、中に火を灯した「雪のランプ」。
 おしゃまさんの言葉が凄くいい。

「――わたし、北風の国のオーロラのことを考えていたのよ。
あれがほんとにあるのか、あんた知ってる? 
ものごとってものは、みんな、とてもあいまいなのよ。
まさにそのことが、わたしを安心させるんだけれどもね」
おしゃまさんはそういうと、また雪の中にひっくりかえって、空を見あげました。
空はいまもう、まっ黒になっていました。

「雪って、つめたいと思うでしょ。
だけど、雪小屋をこしらえて住むと、すいぶんあったかいのよ。
雪って、白いと思うでしょ。
ところが、ときにはピンク色に見えるし、また青い色になるときもあるわ。
どんなものよりやわらかいと思うと、石よりもかたくなるしさ。
なにもかも、たしかじゃないのね」
『ムーミン谷の冬』より

 色合いもブルー系で、凄くいいし、ミィもちょこんといるし。
 ホットココアが合う感じ。
 伊勢丹では変えなかったけれど、通販やオークションを利用することもなく、定価で普通に買えたのでよかった。

 このカップを使うたびに、おしゃまさんの「なにもかも、たしかじゃないのね」という言葉が浮かんでくる。

 ところで、仕事納めは、28日だった。
 最後の週は、職場で年内でやめる人の送別会があったり、簡単な忘年会があったり、その前の週はクリスマスもしっかりやって楽しんだし、とあれこれあって、ちょっとくたびれていたので、部屋はとっちらかったまんま。 
 休みに入っても鼻炎がひどくなったりして、クリスマスの飾りつけを片付けたのが29日で、大掃除を本格的に始めたのは31日。
 ずーっと気になっていた換気扇をフードも羽も全部外してばらして掃除。
 クエン酸、重曹、石けんだけでのナチュラルクリーニングに挑戦。
 頑固な油汚れでも、自然のものを上手く応用すると結構落ちるので、嬉しくなる。
 しかし、それでもこんな大掛かりな掃除は何年かぶりなので、一点の染みもなく、というレベルは諦める(カバーの油受けのところに、油がみっしり溜まっていてぞっとした)。
 それでも、換気扇は今までより軽快に回り始める。
 ひとつ始めると、いろいろなところが気になり始め……ほんとにふだん、何て汚いところで料理しているのだっ!と自己嫌悪(注=ぱっと見た目にはそんなに汚くないし、決して不潔にしているわけではないのだが:笑)。

 ふだんからもう少し掃除を心がけるとか、12月に入る前から少しずつ始めるとかしないといかんなあとも。
 短い時間であれもこれもこなそうとすると、ふらふらになる。
 棚を整理していたので、だいぶ楽なはずだと思っていたのに、甘かった。

 できないところは目をつぶり、無理矢理掃除を終えたが、でもまあ、なんとなく全体的にさっぱり。
 7時過ぎにようやくお風呂に入って、お蕎麦を茹でて食べ、またキッシュを焼いたり(疲れすぎて結局食べられなかった)、紅白を途中から見てみたり。
 カウントダウンは、ジャニーズの東京ドームのライヴ中継を見ながら、スパークリングワインのミニボトルを開けた。
 とまあ、こんなバタバタの年越しだった。

 ジャニーズの恒例のカウントダウン・ライヴは、キラキラきらめいてディズニーワールドのようなおとぎの世界で、美しくて面白い男の子たちが目一杯、それぞれ今時の「王子さま」を演じていた。
 でも、甘いキラキラな世界だけでなく、岡田准一クンをはじめ、役者として素晴らしい人材が次々と輩出される秘密は何なのだろう?と思ったり。
 V6で岡田クンが踊っているのを見て、ああそうか、彼も一応はジャニーズなんだなあと、不思議な気持ちになる。
 J-WAVEのインタビュー番組も毎週聞いているし、私のなかではなんだか、とっても出来のいい、親戚の子か甥っ子かなんかを遠くから見守っているような、そんな気持ちなのだ(笑)。
 カウントダウン・ライヴでは、カメラが近づいても、岡田クンは妙に控えめ、というか所在なさげで、本人自身もまるで「まあ、一応ジャニーズだけど……」なんていっているようで、おかしかった。

 というわけで、話は岡田准一クンへ(笑)。
 そう、2007年度ドラマ部門ナンバー1は、岡田准一主演の「SP」
 脚本・原案は、映画「GO」や「FLY,DADDY,FLY」の原作者の金城一紀。
 「FLY,DADDY,FLY」で、岡田准一と絶妙なコンビを組んでいた堤真一が、今回は上司役。
 警視庁警護課のSP(要人警護)を舞台に、テロ事件などを巡るアクションドラマ――と紹介してしまうと、ありきたりな感じだけれど、これがまたすこぶる面白い。
 登場人物の際立つキャラクター、シリアスなシーンと笑えるシーンの絶妙なバランスなどなど、本当に第一級の娯楽作品に仕上がっている。
 なんといっても、主演の岡田クンと堤真一がいい。
 深夜枠だけれど、かなり視聴率もよく、人気があるらしい。
 このドラマは、アジアとか外国で放送しても、きっと受けるんじゃないかなと思う。
 TVドラマという、いろいろな制約のある枠組みのなかでも、頑張っていいものをつくっている人たちがいるんだなとも思う。

Img_1244  スタントなしで、かなりのアクションシーンを演じる岡田クン。
 小柄だけど、鍛えているのがよくわかる。
 鋭い小動物のように走り、飛び、巧みに身をかわす。 




Img_1247  前回の放送で、どうして警察に入ったのかと尾形(堤真一)に聞かれ、「僕のような人間を増やさないためです」と、井上(岡田准一)が、夕陽の差し込む部屋で答えるシーンが美しく、3回も見てしまった。
 物語では、井上は幼少の頃、テロ事件に巻き込まれ目の前で両親が刺し殺されるという、暗い過去を持つ設定になっている。


Img_1248  警官の制服やSPとして出動する時のスーツ姿もきりりと麗しい岡田クン(笑)。
 のらりくらりした若者役(ドラマ『タイガー&ドラゴン』とか)から骨太な役まで、何を演じても素晴らしい。
 本当に彼の才能、役者魂には目を見張るばかりだ。

 

 
 年が明けてもまだあと何回か続くので、ぜひご覧あれ。

 話は突然変わるが、「結婚できない男」が枕詞のようになっていた阿部寛が、昨年「結婚できた男」に!
 そのせいかどうか、ここのところ、私のブログでも「結婚できない男」のカテゴリーへのアクセスがまた増えている。 
 未だに、「桑野信介」(役名)なんかで検索してくる人が多いので、本当にこのドラマ、人気あったんだなあと思う。
 放送は2006年の夏だったのだけれど。
 お相手は、一回りくらい若い女性だそうで。
 ほんとは実人生でも、早坂先生(夏川結衣)くらいの同世代の女性と結婚してほしかったなあと思うのは、こちらの勝手な願望だが(笑)。

 さて、元旦の今日は、昨夜仕込んでおいた鶏がらスープを元にお雑煮をつくり、生活クラブ生協のお節をいくつか並べた。
 お節もいつか有元葉子さんレシピで手作りしてみたいと思うが、掃除すらまともにできない私には夢のまた夢?(まあ、フルタイムで外で働いているから仕方ないか)。
 
 お正月休みは6日まで。
 仕事のための本を読んだり、机周りやPC、そのほか長年溜め込んだ細々したものを整理したり……というのを実行したい。
 1日くらい友人宅を訪ねるかも。
 隣も上階の部屋も留守なので、とっても静かで心地よい。
 さっき年賀状を出しに外へ出たら、空がとてもきれいだった。
 東京は、人気のない、空気の澄んだこのお正月の数日がいちばん好きかもしれない。
 そんな感じで、夜も紅茶とキッシュで軽く済ませるつもりだし、ひとりも気楽でいいなあと思っていると、内田先生のブログに、
「 自分がしたいことを誰にも邪魔されずにひとりでやっていて何が面白いのであろう。
人生は邪魔が入るから楽しいのである」
 とあって、どきりとする。
 いやあ、いつも意表をつかれますなあ。

 連れ合いは、実家に帰省中。
 次の3連休の時に私が大阪へ出かける予定なので、今から凄く楽しみだ。
 
 ここ数年、いろいろ辛いことが続いていたけれど、そして、辛いことはすべて終わったわけではないけれど、2007年はパートナーと呼べる人に出会えたことが、最大の嬉しい出来事だったかも。
 今年も彼との関係を大切にしつつ、ドラマを楽しんだり、本を読んだり、仕事やブログ以外に「書くこと」でまとまったことをしたいし、経済も立て直したいし、漢方で体調も立て直したいし……と、地道にやっていきたいと思う。
 皆さんもよい1年となりますように!

(自分自身のことも課題山積みだが、地球の環境も気になる2008年……である)


| | コメント (4) | トラックバック (0)
|

« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »