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2007年8月 4日 (土)

友情と愛情は存在する……けれど

 今日、NHKで再放送の「ワーキングプアⅢ」をやっていた。
 諸事情で年金が貰えず、80歳になっても空き缶拾いをしているおじいさんを見ていて、絶望的な気分になった。  

 ところで、アンリ・カルティエ=ブレッソンは、写真だけでなく、こんな言葉も残している。

科学技術が鳴らす警笛の破壊的な音につつまれ、
グローバリゼーションという新たな奴隷制度と
貪欲や権力争いに侵略され、
収益優先の重圧の下に崩壊する世界であっても、
友情と愛情は存在する。
――アンリ・カルティエ=ブレッソン
           1998年5月15日         
 

『こころの眼――写真をめぐるエセー』
アンリ・カルティエ=ブレッソン/岩波書店より

 やはり、物事の本質を見抜く眼と心、そして自分の言葉も持った稀有な人だと思う。

 しかし……確かに、そんな世界でも、友情と愛情は存在はしているのだろうけれど、食べられないのは辛いよなあ、とも思うのです。
 まあ、ブレッソンは、どんな状況でも、人間の良心は存在する、ということを言いたかったわけで、友情と愛情さえあれば、破壊的な社会のままでいいと言っていたわけでは、全然ないのだけれど。
 
 暑いせいか、うまく考えがまとまりません……。 

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コメント


 冨も権力も、それを得るためのプロセスにおいてベットリ
 としがらみがまとわりつき、逃れられなくなり・・・

 さりとて、どちらも極端に不足すれば友情も愛情も得ること
 かなわず・・・

 暑さでとろけながら言ってみる・・・冷麦食べよう(謎

投稿: 結婚できない男 | 2007年8月 5日 (日) 13:04

kateさん、こんにちは!
はじめてお邪魔いたします。ホントにお暑いですね。

私もNHKの「あの」番組、最初は横目で見ていましたが
途中からつらくなって、ついにリタイヤしてしまいました。

ブレッソンやキャパの仕事、残した想いや言葉も含めて
自分のペースでゆっくり考えてみたいと思います。
(相当のろいけど。。)

投稿: calvina | 2007年8月 5日 (日) 14:14

結婚できない男さん
NHKの番組に出てきた人たちは、富とか権力というレベルですらなく、つつましい普通の生活すらできないという状態でした……。

calvinaさん
こんにちは!
いろいろ考えてしまいますが、自分自身も余裕があるとは言えず……やはり個人の力では限界があるし、国がなんとかすべきですよね。
特に老人福祉とか。北欧をモデルにするには、100年くらい早いのかなあ。

ところで、ブレッソンの『こころの眼』という本は、エッセー集なので写真は少ないのですが、紙もよく、なかなかいい感じに――セピア色のトーンで――印刷されています。

投稿: Kate | 2007年8月 5日 (日) 15:03

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