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2007年8月に作成された記事

2007年8月25日 (土)

夏休みは終わっても、夏は終わりそうにない

 夏休みもあっという間に終わったけれど、暑さは終わらず。
 職場の私の席は、他の人のハードディスクの位置や窓に近く西日が当たる、などなどどの理由で、やたら暑い。
 あまりに暑いので、総務の人に「どこかに扇風機なんか余っていませんかね?」と尋ねつつ、いかに暑いかを密かに訴えてみる。
 どれどれ、と、何人かが私の席に集まってくる。こりゃ確かに暑いわ、ということで、扇風機は余っていなかったので、月曜日に新しい扇風機が届くことになった。
 言ってみるものだ! ここ1か月くらい、ずーっと我慢していたのだけれど、さすがにこの暑さは耐えがたい。冷房の設定温度を下げるより、扇風機の方が身体にも環境にもいいだろうし(空気がこもるタイプの暑さなので)。よかったよかった。

 さて、先週の夏休みですが。
 連れ合いが遊びに来て、あれこれ予定を立てたものの、猛烈な陽射しを見ては、まあ、今日はもういいか……と言っては、部屋のなかでお茶を飲んでスイーツを食べたりしているうちに、夜……というような、だらだら夏休み。Img_0945
 スイーツは、彼からのお土産。ピエール・エルメのマカロンの詰め合わせで、12個あったので、毎日ひとり2つずつ、3日間にわたって楽しめた。

←夢の詰め合わせ。
ローズ、ピスターシュ、カラメル、ヴァニーユ、ショコラ、シトロン……と、基本的な味は全部制覇!
 

とにかく、毎日、暑すぎた。

 おうちごはんのメニューは、初日が素麺とサラダと豚肉と卵の炒めもの、2日目が玄米ご飯とゴーヤーのカレーと冷やしトマト。
 比較的穏やかだった18日の土曜日の夜は、やっと外へ出て、西荻の居酒屋に。
 魚のおいしい、魚師庵というお店で、ビールに刺身の盛り合わせや焼き茄子、厚揚げに生姜と葱とか、いかにも日本の夏なメニュー。
 
 外に出ず、おうちでおいしいものを食べて、ゆったりまったりするのも贅沢な感じ。.

. そういや、マストロヤンニの映画はついに見逃した……。朝と午後早くの2回しか上映していないんだもの(すぐヘタレる私……)。きっとWOWOWでやるだろう。
 「すいか祭り」は十分に堪能。これをまた初回から全部見られたというのは、素晴らしい体験だった。
 職場で、早速貸し出し希望がふたりも(笑/ふたりとも『かもめ食堂』ファン)。

 仕事の始まった今週は、木曜日に雨が降ってからは、ほんの少し、暑さに「凶暴さ」がなくなった感じがする。
 昨日金曜日は、外出した際によく立ち寄るお店クレッソニエール で、ランチ。
 1000円で、なかなかいい感じのランチが楽しめる。小さなサラダとスープに、メインデッシュ、自家製のパン。デザートはパンプディングとコーヒー。それらが、トレーに全部セットされて運ばれる(コーヒーだけ、後で注ぎに来てくれる)。
 サラダだけ来て、メインディッシュがなかなか来なくて、間延びして、パンだけどんどん食べてしまう、なんていうことがないから、ランチの出し方としてはいいと思う。
 何より、ここはお店のホールの人がとっても感じがいい。覇気のないバイト君ではなく、いかにも接客のプロ!という感じで、気持ちがいい。
 暑かったせいか、「いつもありがとうございます」と――わ、顔、覚えられちゃった、と思ったけど――食前に冷たいドリンクをサービスしてくれた。
 シャンパングラスの底に赤いザクロのシロップ、そこにオレンジジュースとサイダーを注いだもので、カクテルみたいにきれいだった。
 うーん、おいしかった! ささやかだけれど、幸福な時間。
 そう言えば、この前は、注文のものが出るまでに時間のかかってしまったお客さんに、帰り際、パンをささっと切って、包んでプレゼントしていたっけ。
 マニュアルどおりではない、こういうアドリブ的なサービスができるお店って感動する。

 同日、仕事が終わった後は伊勢丹へ寄り道。Img_0947
 給料日だったので、週末のためのささやかな贅沢スイーツとして、キャラメルで有名なアンリ・ルルーの焼き菓子を、初めて2つだけ買ってみる。
 キャラメル風味のタルトとガレット。タルトのキャラメルは、ほどよい甘さとほろ苦さで確かに美味。ガレットも素材の味がよく生きていて(特別なものは何も入ってないのに)、上品な味わい。
 それにしても、1個300~400円近くもする焼き菓子なんて(ケーキ並の値段!)そうそう買えないなあ。キャラメルも1個150円ほど、でも一度くらいは試してみたい。

 もうじき入稿時期、ランチやおいしいスイーツの間には、仕事がみっちり詰まっている。
 仕事をしているから、ランチもできるしちょっとしたスイーツも楽しめるんだよなーと思いつつ、なんとかこの夏を乗り切りたいと思っている私でした。 

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2007年8月16日 (木)

ダリア

 昨日、15日のお盆も猛暑。
 どこもかしこもカラカラで、小さなベランダに水を撒いてみるも、正に「焼け石に水」という感じ。
 エアコンのフィルターの掃除信号が出ていたので、仕方なく外して洗う。
 その間、家中の窓を開け放ち、珍しく床の拭き掃除などしてみる。滝のような汗で、エアコンなしの本当の暑さを体感。
 やがて扇風機に、埃がいっぱい――羽にも本体にも――付いているのも気になり、分解して拭き掃除。重曹を水に溶いたものをスプレーして拭くと、実にさっぱりきれいになることを発見。今まで仕事で、エコな掃除本などに触れる機会が多かったけれど、ここまでちゃんと自分自身で実践したことはなかった。
 いや、ほんと、素晴らしい!
 市販の住まいの洗剤なんて、必要なし。埃が拭い取られた扇風機は、軽快に回り出し、前よりぐっと風量が増えて涼しくなったような気がする。今まで、埃を通した鈍い風に当たっていたらしい……。 
 重曹スプレーは、 レンジ周りの油汚れなども、さっぱり落としてくれる。
 
 なんだかお掃除日記と化しているけれど……。

 拭き掃除をしていると時は、この世の地獄かと思うほどの暑さと不快さだったけれど、ほとんど水のようなシャワーを浴びたら、とっても気持ちよくて、その後の体調もよかった。エアコンに当たりっぱしだと、やはりだるくなるみたいだ。
 それから、元気に自転車で買い物に出かけた。
 吉祥寺まで出て、すいかとかお酒とかパンとか、いろいろ。

 Img_0943_3  ロンロンの青山フラワーマーケットで、大きなダリアを一輪。夏らしい。
 ひまわりにしようかと思ったのだけれど、ありきたりな感じがして、ダリアにした。
 花も葉っぱも、野性的な趣で、ダリアという可愛らしい響きに反してダイナミックな花だったんだな、と思う。
 こんな花が、自分の家の裏庭なんかに咲いていたら、どんなに素敵だろう。

 ところで、「すいか祭り」は、相変わらず続いている。

――いいじゃないの、肉親なんて。
親じゃなくたって、どこかできっとあなたを待っていてくれる人がいる。

 親と上手く折り合いがつかない絆ちゃん(ともさかりえ)に、教授(浅岡ルリ子)が言うセリフ。なんて心に染みる言葉だろう。
 逃走中の馬場ちゃんからもらったお米を、黄色のル・クルーゼ(小道具も凝ってます)で炊いて、おにぎりにして皆で食べるところとかも、ぐっときた。
 本当に宝石のような言葉とシーンが散りばめられたドラマだ。 


 そして、今日も灼熱……。
 なのに、レバーペーストなんかをつくっている私。
 保存用の瓶を煮沸(!)したり、玉葱を透き通るまで炒めたり、白ワインを入れて水気が飛ぶまで炒め続ける(!)とか、およそ猛暑のキッチン――クーラーなし――にはふさわしくない料理だ。
 でも、始めてしまったからには、やり遂げるしかない。
 今は、フードプロセッサーに入れる前に、あら熱を取っているところ。ふぅ~。

 連れ合いは、帰省ラッシュと重なってしまったらしく、なかなか新幹線に乗れず、東京に着くのは夕方になるらしい。
 というわけで、その間にレバーペーストを仕上げ、料理の下準備をしてしまおう。

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2007年8月14日 (火)

夏休み生活日記―「すいか」のことなど

 昨日(13日)も、またまた快晴。夕立でも降ればいいのにと思う。
 でもって、またもやカーテンを4枚も洗う。
 と書くと、窓がたくさんあるお屋敷に住んでいるみたいだけど、角部屋のため、若干窓が多いだけで、すぐ隣はワンルームマンションが迫っていて、景観も日当たりもよろしくない。
 でも、窓があれば、夏は暑いし冬は寒いしで、カーテンは必需品。本当は、木製のブラインドがほしいのだけれど……。
 4枚というと凄い枚数だけれど、裏に付けている遮光性の薄手のカーテンも含まれているので、まあそんなに大変でもない。
 外して洗ったら、すぐ乾かして付けたいので、夏がカーテン洗濯の季節というわけで、毎年、夏休みの課題になっている。

 で、さすがに連日の「カーテン洗濯ジゴク」で疲れたので、ソファに寝転んで一休み。
 窓の外の抜けるような青空を見ながら、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を聴いていたら、とても心地よくて、そのままうとうと昼寝。

 Suica そして、避暑の小旅行にも行けず、カーテンの洗濯ばかりしている自分をねぎらうため(笑)、ついに「すいか」 のDVDボックスをアマゾンで頼んでしまい、昨日届いた。
 買うのをずっと我慢して早4年、いつの間にか、4400円も安くなっていて、悩んだ甲斐があったと喜ぶ(2003年に日本テレビで放映された、木皿泉さん脚本の素晴らしいドラマ)。
 やっぱり、「すいか」は最高。
 勤めていた信用金庫で、3億円を横領して逃走する小泉今日子演じる馬場ちゃんが、カッコいい。
「緑が目に染みるってのは、本当なんだね。お金なんてなくても、幸せになれたのかもしれないなあ……」
 なんてセリフを、逃走中の山間の緑のなかで呟く。
 小林聡美や浅岡ルリ子、たいまさこという名役者揃いで、市川実日子やともさかりえのガーリィーな魅力がサクレツ(オリーブチックというかクウネルっぽいというのか、衣装が可愛い!)、白石加代子演じる母親の、いるいる、ああいうお母さんという圧倒的な存在感も見もの。
 今一歩、人生を踏み出せないもどかしさ、そして、血のつながった家族じゃないんだけれど、女性たちが互いを尊重しつつ、干渉はせず、でもなんとなく寄り添っている感じがとてもいい。
 そして、食卓の食事のシーンを大切にしているところも。
 夏野菜のカレーと冷やしトマトのサラダのメニューなんて、いいなあ。
 私も早速つくりたいな。連れ合いが遊びに来たら、食べさせてあげようと思う。 
 「すいか」は、 心の栄養になるドラマ――家宝にしようっと。
 というわけで、ここしばらくは「すいか祭り」(笑)。

  ――そして、きょう(14日)も、なんというか、あきれるくらいに雲ひとつない青空。
 今日は、冷蔵庫のなかをエタノールで拭き掃除。
 冷蔵庫に顔を突っ込んで掃除していると、結構気持ちいいのだけれど、やはり汗をかく。 でも、こうして立ち働いているわりには(包丁も研いで気持ちよく切れるようになった)、懸案事項の本の整理は、一向にする気がしない。
 クーラーの風が届かないところに本がある、というのもあるし、これは捨てようか、あれは取っておこうかどうしようか?などと、細かいことを考えながらの作業(エネルギーがいる)になるから、夏には向いていないのかも。
 カーテン洗いとか冷蔵後の拭き掃除とか、そうか、自分はさっぱりしたかったんだなと思う。

 ということで、本の整理は、秋に持ち越し。
(なんて言ってる間に、今年もあっという間に終わってしまいそうな……)

 今日は、都心に買い物に出かけたいのだけれど、外の気温が怖くて、決心つかず……。
 でも行かないとなあ。
 マストロヤンニの映画は、午前と午後早い時間帯の2回しか上映していないことがわかり、早くも諦めモードに。
 Photo 本は、安藤忠雄のコルビュジエの本など読む気力が湧かず、杉浦日向子の『百物語』とレベッカ・ブラウンの『家庭の医学』 ばかり読んでいる(すでに二度目)。
 レベッカ・ブラウンは連れ合いにすすめられて最近読んで、とっても好きになったアメリカの作家。
 硬質な文体、ひたひたと迫る悲しみの感情、と同時に溢れるやさしさ……でも決して感傷的ではない……と、本当に素晴らしい。詳しい感想は、また別の機会に。  

 ところで、夏休みのお昼は、冷凍しておいたとうもろこし入り玄米を温めて、おにぎりにして、ほうじ茶と果物、というのが気に入っている。
 そろそろ、そんな質素なお昼を「すいか」を見ながら食べて――あら、お昼なんて言って、もう夕方じゃないですか――出かける準備をします。

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2007年8月13日 (月)

ラタトュイユ

 今日(12日)も快晴。カーテンを5枚も洗う。5枚といっても、洗濯機で洗える木綿のものだから、シーツを洗っているようなものだけれど……その後のアイロンがけの方が大変。
 カーテンのほかに、麻の服やハンカチ、ランチョンマットなどもまとめてアイロンがけをしたので、かなり働いた感あり。

 その後、髪のヘナ染め。
 美容院でやってもらうと、シャンプーだのブローだのも込みになってしまい、凄い値段になってしまうけれど、自宅で自分でやれば、1回500円もかからない。
 でも、ドロドロのヘナを自分で塗って、あたふたとやるのは一苦労。
 かといって、化学染料で染める気はしないし。
 とりあえず、今回は無事終了。

 夏休みの<雑事部門>を着々とこなしているようで、嬉しい。

 Photoそれから、晩ご飯は、とうもろこし入り玄米を炊いて、ラタトュイユをつくった。
 ラタトュイユとは、玉葱、茄子、ズッキーニ、パプリカ、トマトなどの夏野菜を炒め煮する南仏の家庭料理(のはず)。
 料理研究家のつくりかた (平野由希子著/白夜書房)という本に、ラタトュイユの細かい描写が出てきて、今回参考にしてみたのだけれど、いい勉強になった。
 茄子は油を十分に吸わせて馴染ませるため、最初に(玉葱の次に)炒める、茄子が油を吸って油が少ないなと思っても足さないこと(油っぽくなるから)、トマトは十字に浅く切り込みを入れて湯剥きして、中の種を取って使うこと(水っぽくならないから)、などなど。
 トマトはいつも皮なんて剥かず、ざくざく刻んで、放り込んでいたので、面倒くさいなと思いつつ、本のとおりにやってみたら、確かに水っぽくならなかった。茄子を炒めるときのオリーブオイルも控えめにしたら、いい感じに。
 そうか、自分ではそこそこ上手くできていると思っていたけれど、油っぽくて水っぽい仕上がりになっていたんだなあということに気づく。
 料理に関しては、まだまだ知らないことがいっぱいありそう。
 自己流でやっているけれど、本当はちょっとしたコツでおいしくなるものとか、ラタトュイユ以外にもたくさんあるんだろうな。
 一度、きちんとプロに習ってみたい気もする。

 そして、ご飯を食べながら、「世界ウルルン滞在記」を見る。
 今夜は、以前司会役を務めていた相田翔子(この番組は、彼女が司会の頃が好きだったなあ)。
 モロッコのアルガンオイルという、珍しい貴重なオイルでの料理体験。
 パエリアをアレンジしたものをつくっていくのを見て、彼女は本当に料理が上手なんだなと思う。
 モロッコの料理というのも、ヘルシーでスパイシーで、私はとても好きになれそう。
 このアルガンオイルというのが本当においしそうで、イタリア人がオリーブオイルを使うような感覚で、料理にバンバン使っていた。日本で購入しようとすると、かなり高価になるらしい(一瓶8千円とか)。
 で、アルガンオイルをつくる女性だけの組合があって、そこを訪ねるのだが、興味深かった。組合で働いているのは、夫が死んだり蒸発したりという人が多く、そういう女性たちのための自立の場になっているそうだ。そのなかのひとりの女性が、
「毎日、くよくよ悲しんでいても仕方ない。自分だっていつかは死ぬんだし」
 というようなことを言っていた。イスラム圏の国だから、女性が生きるのは大変なのだろうけれど、皆、いい顔をしていて、すこやかな印象を受けた。
 
 ところで、今夜は昨日に比べて、夜がぐっとすごしやすい。
 湿度も低めで、クーラーを消して窓を開け、扇風機だけで心地よい。
 昼間暑くても、夜がこんな感じだったら、すごしやすいのだけれど。
 静かな夏の夜……と余裕で言えるのも、明日もお休みだから。

 部屋から一歩も出ず、洗濯とご飯づくりとテレビの一日。

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2007年8月12日 (日)

おかめとひょっとことソナチネと

 暑い暑いと書いたからといって涼しくなるわけじゃないけれど、やっぱり暑い……今日(11日)の東京は36℃を超えたとかで、ついに体温とほぼ同じ気温だ。
 日中はとても出歩く気になれず、ひととおりの家事を済ませ、陽が落ちかけたところで、ようやく買い物に出かけた。
 今週は生活クラブ生協の配達もお休みだから、今日くらいに食材を調達しておかないと、まともなものが食べられない。
 ということで、荻窪のグルッペへ行った。
 来週、連れ合いが来たら、何をつくろうか、やっぱり夏らしく素麺がいいかな、ということで、薬味の香味野菜を買ったり、油揚げを買ったり(冷凍しておける)……しかし、さて、おかずは何にするかな?と思うものの、何も浮かばず……まあ当日、考えることにしよう。
 こうも暑いと、家でレシピブックをめくっていても、今ひとつ料理の勘が湧いてこないのだ。
 それから今度は、吉祥寺へ。
 お腹が空いたので、ロンロンの地下でうどんでも食べようと思ったのだけれど、それだったらいっそ、今夜は珍しく外食にしてしまおうと――暑いし、台所に立ちたくないし――またSEINA CAFEへ。
 チーズとトマトのパスタとエスプレッソ・フレド(単なるアイスコーヒーだけど、本当にちゃんとエスプレッソでいれてくれるので、おいしい)。
 お値段もリーズナブルで、ひとりでも入りやすいし、アルコールを頼まなくてもOKだし、いいお店だなと思う。
 BGMは、木曜の夜と同じく「yanokami」(レイ・ハラカミのアレンジで歌う矢野顕子)で、居心地よし。

 だけど外食が増えたりして、どうもお財布の紐がゆるむ……のは、暑さのせい、ということにしておこうか。

  食事のあとは、ロンロンの「私の部屋」を覗く。
 いろんな柄の手拭いが飾られていて、そそられる。
 Img_0937_3 ここのところ、台所仕事をしていると暑くて、薄手の手拭いでも首に巻いておきたいなとちょうど思っていたところなので、おかめとひょっとこの手拭いを買うことにする。

おかめはお多福とも言われ、幸せを招くとも言われます。
ひょっとこは火男とも書いてかまどの神が転じたもので家運の繁栄を守ります。Img_0938_3

 

 という説明付きだった。ひょっとこの由来を初めて知った。  おかめとひょっとこの間には、鯛が描かれている。なんともめでたい手拭いだ。

 

 ところで、この季節はテレビがつまらなくて、観るものが何もないので、HDDに録画してあった北野武の「ソナチネ」を観た。北野映画はだいたい観ているのだけれど、これだけは観ていなかったので。

 静謐な空間と唐突に出現する暴力、乾いたユーモア、光溢れる沖縄の美しい風景に漂う虚無感と死の気配。
 随分前(1993年)の映画だけれど、今観ても全然古くなくて、北野武は天才だと思う。
 と、今さら言うまでもないことだが……。
 この頃の映画の方が、今より鋭敏で尖がっていたような気がする(こんな傑作を見逃していたとは、不覚……)。
 中盤の、ヤクザたちの隠遁生活の描写が素晴らしい。
 特に、海辺での相撲(と人間紙相撲?)のシーン……透明感のある、あの美しさをどう表現したらよいのか。
 いやはやまったく、不思議な映画だ。
 北野武は、たぶん、この映画の翌年くらいに交通事故に遭ったのではなかったか。
 そんなことも思いながら観ると、ラストシーンが印象深い。

 と、こんな感じで暑さに追われた、夏休み第1日目……。

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2007年8月10日 (金)

夏休みの始まり

 いよいよ明日から、翌週いっぱいまで夏休み。
 この際だからと、今日の午後も半休を取った。
 とりあえず、新宿の京王の地下にできたPAULで、夏休み用のパンをあれこれ買い込む。
 それから吉祥寺に出て、横尾 という上品なカフェでお昼。
 焼き鮭のまぜご飯セットを頼んだ。器や盛り付けなど、とてもいい感じ、味もとってもよいのだけれど、量も上品で、さすがにもうちょっとボリュームがほしいなと思った(暑くても食欲は落ちない私/笑)。
 でも、鮭を焼いたのをほぐして混ぜご飯にして、上にしその千切りを乗せるのは、ぜひ真似してみようと思った。
 それから、ダンディゾン というブティックのようにお洒落なパン屋へ寄って、食パンを買おうと思ったら――食パンはPAULより、ここの方がおいしいので――すでに夏休みに入っていた……横尾からわりと近いのだけれど、この距離が無駄になったと思うとショック、というくらい暑い。
 とにかく暑い。ふだんは、クーラー嫌いの私でさえ、よく冷えたお店に引き寄せられてしまう。
 三浦屋で食料品などを少し買って、吉祥寺をぶらぶらする気力もなく、帰宅。
 こんな日は、午後に出歩くものじゃないなあと思うほど、暑かった。
 仕事をしていた方が楽だったかもしれない(苦笑)。
 今年は本当に猛暑だ……。

 家に着くと、アイスコーヒーをつくってゴクゴク飲んで、シャワー。
 前回のブログで書いたことを早くもくつがえしている(笑)。
 シャワーを浴びた後は、さすがにクーラーはやめて、扇風機の風にあたりながら、遠くに蝉の鳴き声を聞きつつ、昼寝……極楽気分。
 小学生の頃の夏休みを思い出す。
 しかし……昼寝のし過ぎで、早くも夜型夏休みになりそうな気配が。
 うーむ、これはよくない。

 ところで、夏休みの計画は――。
 雑事分野=部屋中のカーテンの洗濯、包丁を研ぐ、髪のヘナ染めなど。
 娯楽分野=夏休み後半から、連れ合いが遊びに来る。
 はじめは、私が、彼の暮らす大阪に出向く予定だったのだが、今回は予定変更。
 人の少ない東京でまったりすることに。
 Img_0935 だけど、こう暑くては、どこへ行って何をしたらよいのやら(笑)。
 課題図書=杉浦日向子の『百物語』(暑い夏にぴったり、息抜き用)、安藤忠雄の『ル・コルビュジエの勇気ある住宅』(お勉強用)、池田晶子の『暮らしの哲学』(暑さのなか、人生と哲学を考えるため/なーんて)などなど。  

 

Img_top   映画は、マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶 を観たい。「甘い追憶」というタイトルが、彼にはぴったりだ。こういう暑さのなかで観るには、ちょうどよさそう。

 ……とまあ、あんまり予定をきっちり立ててもね(笑)。
 こんなに暑いんだから、PAULのパン食べて、映画観て、ぼーっとしてりゃいいのに、ちまちまと計画を立ててしまうところが、日本人的。
 小学生の頃、夏休みの計画表を作らされた名残か(実行できたためしがない)。

 話は変わるけれど、昨日、木曜の夜はしばらく会っていなかった友人のKちゃんに吉祥寺で会った。20代の頃から知っているけれど、今も変わらずほっそり美人さん。
 吉祥寺のSEINA CAFE で、イタリアのビールとバジルライス。そして、BGMは矢野顕子という心地よい空間。ここに来るのは3度目だけれど、いつも矢野顕子がBGM。
 
 近況報告や共通の友人の噂話などをしつつ、私たちと同じ年の、Kちゃんの友人が病気で亡くなった話なども聞く。残されたご家族のことなどあまりにいたましく、人生の不条理さを感じた。
 私もいろいろ不調はあれども、病に倒れることもなく、なんとか仕事して、友人や好きな人とも会えてこうして生きていられるのは、奇跡にも近い絶妙なバランスのうえに成り立っているのかも……としみじみしてしまった。
 
 そして、Kちゃんが今はまっている文楽の話なども。
 私も偶然、文楽を前から観たいと思っていたので、この展開に驚きつつ、今度一緒に行くことに。

 というわけで、なんとなく、昨日の夜から夏休み気分。
 子どもの頃と同じく、夏休みは始まる直前が楽しいのかも。
 でも、連れ合いと4日ほど一緒にいられるし、始まってからも楽しくすごそうと思う。
 皆さんも楽しい夏休みを。 

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2007年8月 5日 (日)

猛暑の夏をすこやかに

 夏真っ盛りな週末。
 洗濯ものが干すそばから乾いていくので、洗濯機を何回も回し、梅雨の間洗いそびれていた長袖のカーディガンを洗い、毛布を洗い、台所の木綿のカーテンを洗い、フェルトの室内履きまで洗い……さすがに疲れた。

 最近は、暑くなっても冷たい水を飲まないようにしている。
 以前は、「水信仰」に近いような状態で、水をたくさんたくさん飲んでいた。
 コントレックスなんていう高いミネラルウォーターなんかも。
 それで痩せたかというと、全然!で、むしろ私の身体はむくみ、弱っていたらしい。
 漢方の先生には、冷えの入った状態で湿と熱のこもった身体だと診断された。
 後に、東洋医学系の本を読むと、水(と冷たい飲み物)の飲みすぎは身体によくないと、ほとんどすべての本に書かれてあった。
 ヨーロッパのモデルが「1日1リットル以上のミネラルウォーターを飲むのよ~」なんて言ってるのを鵜呑みしてはいけない。日本と湿度が違うし、体質も違う。
 ちなみに、炭水化物を抜くダイエットも東洋人には向いていない。
 腸が長い東洋人は、肉食はなるべく避けて(腸の滞留時間が長くなるので、腐敗して、毒素を身体に撒き散らすため)、排泄を促す穀物、野菜を中心に取るべきなのだ。
 水信仰に浸っていたときは、炭水化物も控えめにしていたから、今、思い出すとオソロシイ。一時、確かに多少は痩せたけれど、すぐリバウンド、疲れやすくて冷えやすい身体になってしまった。
 そのうえお風呂もシャワーばかりで、湯船に浸かることが少なかったし。
 最近は、余程疲れている時や時間がない日以外は、半身浴をするようにしている。
 
 一見、いつも食事に気をつかっているように見える私だけれど、過去にこういう間違った食事法をしていたため、元からあまり丈夫でなかった身体がさらに弱り、ついには婦人科系の持病を持つに至ったと思われる(食事だけでなく、度重なる心労などなど、ストレスの影響も大きいと思われるが……)。

 で、水の代わりに何を飲んでいるかと言うと、白湯。

 そして、つい先日、こんな一文に出会った。

Kaenai ――苦労も忍耐もすっかり報われる至福の日々を、鉄瓶をちゃんと用意しておいてくれた。白湯を口に含めば、すぐわかる。とろ~んと甘い。甘露が舌の上でころころ転がるかのように、ふうわり優しい。口当たりはビロードのなめらかさ。白湯がこんなにおいしいなんて、生まれて初めて知った。
買えない味 (平松洋子著/筑摩書房)より

 これを読んだら、鉄瓶でいれた白湯が飲みたくなるではありませんか。
 鉄瓶、鉄瓶……あ、うちにもあるじゃないか!と台所の奥で埃を被って放置されていた鉄瓶を引っ張り出す。
 うわ、汚い。中も錆びが……でも、「甘露」の白湯を私も飲みたい。それにこの鉄瓶、結構高かったんだよなと思い、使うことを決心。
 必死でゴシゴシ洗って、何回か沸かして乾かしてを繰り返しても、錆びが取れない。
 ネットで「鉄瓶 お手入れ」で検索すると……鉄瓶は決してタワシなどで洗わないでください、とある。わー、タワシでゴシゴシしちゃったよう(それも重曹も入れて)、と焦る。
 煎茶を入れて煮出せとも書いてあるので、番茶を入れてグツグツ煮出した。
 こんなことを猛暑日の昨日、繰り返していたので、汗だく、ぐったりだった。
 やはり、新しいものを買わないと駄目かもしれない……。
 鉄瓶の内側が湯垢の皮膜で覆われて、白っぽくなるのが理想な状態なんだとか。
 平松洋子さんの文にもあるように「苦労も忍耐もすっかり報われる」というのは、そういうこと。鉄瓶はお手入れが大変なのだ。

 というわけで、この夏は白湯を飲んで乗り切ろうと思う。
 白湯は、身体を冷やさないだけでなく、老廃物を促す効能もあるらしい。
 それで鉄瓶で沸かした白湯とくれば、鉄分も摂れるし、貧血気味の私には一石二鳥。

 それから、骨盤体操も欠かせない。参考にしているのは、この本。
 いつも腰痛に苦しんでいる私に、友人が骨盤にきく (片山洋次郎著/文藝春秋)という本ががおすすめだからと、わざわざ買って送ってくれたのだ(感謝!)。
 骨盤に関する本は、寺門琢己さんのを何冊か読んでいたのだけれど、対象が若い女の子で、ちょっと違うかなという印象を抱いていた。だから、この本の方が今の自分にはぴったり来る。
 やはり、骨盤が身体の中心、要なのだなあと改めて気づかされる。
 本のなかにある簡単な体操を、寝る前と起きた時にやっているけれど、それだけでもちょっと楽になったようだ。いきなり完治することはないと思うので、気長に続けてみたい。
 それにしても、片山洋次郎さんは、さすが「野口整体」をベースにしているだけのことはあって、単に身体だけを診る人ではない。
 「骨盤のねじれと孤独」という章は秀逸。骨盤がねじれていると、「孤独感が強く、周りの世界にリアリティを感じられない」のだとか。

――恒常的にこういうねじれ状態にある人は、人との距離感の撮り方が難しくなりまKotubann_2 す。コミュニケーションがうまく成り立つためには、ほどよい距離感が必要なのですが、こういう緊張状態だと、人に近づこうとすると近づきすぎて過剰な反応をしてしまう。
 そばにいてほしいのに、一緒にいると自分も不愉快になり、相手もイライラさせて二人とも疲れる。孤独感が強くて人を求めるわりに、近寄るとしょっちゅう衝突したり、間の悪いことでケンカになったりします。

――本当に孤独なときは、誰かと一緒にいることや誰かに近づこうとすることで、かえってより孤独が深くなってしまう。こういうときは独りでいたほうがいいのです。

 うーん、深い! 身体と心って、やはりつながっているのだなと思う。

 など、いろいろ言っているけれど、まあ、むやみに神経質になっているわけではなく、外に出たときは、さすがにアイスコーヒーを飲んでしまうし、身体が冷えるかなと思っても、夏の食卓に素麺は外せないし、冷やしたすいかも食べるし。 
 何事もほどほどに、という感じでしょうか。
 以前は、考えなしに、冷たいもの三昧だったから。

 それから、夏になると必ず見たくなるのが、木皿泉さんのドラマすいか
 私が通っているレンタル屋の吉祥寺のDORAMAには入っていないのだ。
 どこかにないかなあ。 

Suica_2

 

←DVDボックス、ほしい……。

 ところで、私の夏休みは、いよいよ今度の週末から。
 暑いので、早く休みたい……あと、もうちょっとの我慢。

 皆さんも、冷たいものの取り過ぎには気をつけて、すこやかに夏をおすごしください。

 

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2007年8月 4日 (土)

友情と愛情は存在する……けれど

 今日、NHKで再放送の「ワーキングプアⅢ」をやっていた。
 諸事情で年金が貰えず、80歳になっても空き缶拾いをしているおじいさんを見ていて、絶望的な気分になった。  

 ところで、アンリ・カルティエ=ブレッソンは、写真だけでなく、こんな言葉も残している。

科学技術が鳴らす警笛の破壊的な音につつまれ、
グローバリゼーションという新たな奴隷制度と
貪欲や権力争いに侵略され、
収益優先の重圧の下に崩壊する世界であっても、
友情と愛情は存在する。
――アンリ・カルティエ=ブレッソン
           1998年5月15日         
 

『こころの眼――写真をめぐるエセー』
アンリ・カルティエ=ブレッソン/岩波書店より

 やはり、物事の本質を見抜く眼と心、そして自分の言葉も持った稀有な人だと思う。

 しかし……確かに、そんな世界でも、友情と愛情は存在はしているのだろうけれど、食べられないのは辛いよなあ、とも思うのです。
 まあ、ブレッソンは、どんな状況でも、人間の良心は存在する、ということを言いたかったわけで、友情と愛情さえあれば、破壊的な社会のままでいいと言っていたわけでは、全然ないのだけれど。
 
 暑いせいか、うまく考えがまとまりません……。 

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