« ピアノ・レッスン――映画にまつわるちょっとシリアスな思い出 | トップページ | 天国的なスイーツ――ピエール・エルメ »

2007年6月24日 (日)

年を重ねること

 今日は、しっとりと雨降り。梅雨の時期はやはりある程度雨が降らないとね……。
 さて、雨が降るといわれていたお天気のよかった先週末は、連れ合いのお誕生日を我が家で開催。
 本当の誕生日は、その週明けのポール・マッカートニーと同じ生誕日だったのだけれど、平日なので、少し繰り上げてのお祝い。

 彼は、はるばる大阪からやって来るのだが――正真正銘、遠距離恋愛ってやつで、若い頃だったら持続させるのは無理だったかも――朝、東京に着いたらそのまま京橋へ向かい、イデミ スギノ という伝説(?)のケーキ屋さんに並んで、ケーキを買ってきてくれた。
 神戸で名を馳せていた有名店だったらしいのだが、東京へ進出。昨年、NHKの「仕事の流儀 プロフェッショナル」に出演してから一気にブレイクし、開店を待って並ばないと買えないそうだ。関西出身の彼は、以前からそのお店をよく知っていたらしい。私も「プロフェッショナル」を見ていたので、ワクワク。
 というわけで、お誕生日の本人が、1時間かけて並んでケーキを買ってきてくれるという、どっちが誕生日がわからない感じ(笑)。
 Img_0878 おいしいケーキは、見た目も宝石のように美しい。
 
 カシスのムースとバニラやチョコレート、オレンジのリキュール(たぶん)の香りがするムース。いろんな味が層になっていて、口に入れた時、それらがスーッと溶け合い、絶妙なハーモニーが! などと、つい大げさな表現をしたくなるほどのおいしさ。
 繊細で、奥行きがあるというか……。
 

 使用されているフルーツもフレッシュ。
 写真にはないけれど、一緒に買ってきてくれた杏とココナツのパウンドケーキがこれまた絶品だった。ケーキは、西荻のアテスウェイなんかもいい線いっていて甲乙つけ難い感じだけれど、パウンドケーキは今まで食べたなかで一番おいしかった!と言える。
 ぽそぽそした感じがなく、しっとり、だけど油っぽくはなく、ふんわり。
 先の2つのケーキもそうだけれど、どれも空気がほどよく入っていて軽やかなのだ。
 そして、杏のほんのりすっぱい味を生かした甘さ。
 パウンドケーキなどの焼き菓子は、なんとなく1ランク下のものという位置付けがあるけれど、いやはや、とんでもない。
 イデミ スギノの焼き菓子は、次元が違う。こういうシンプルなものの方が、他との比較が際立つと思う。
 そして、先日友人がおすそわけしてくれた、ダージリンのファーストフラッシュを煎れて、午後のお茶のひと時。おいしいスウィーツとお茶は、人を幸せにしてくれる。

 さて、夜はいよいよ私の出番で、いつもパンやパスタになりがちなので、この日は玄米に合うディナーを計画。
 Img_0886 まずは、前菜としてカプレーゼと冷奴のイタリア風(お豆腐に、わさびを乗せ、オリーブオイルと塩で食べる)。
 それから、野菜のオーヴン焼き。かぼちゃ、ズッキーニ、人参、玉ねぎ、ニンニクなど、オリーブオイルを垂らして、何でも丸ごとオーブンで焼いてしまう。焼けるまで時間がかかるので、220度に熱したオーブンの前で料理をするのは、この季節、なかなかの重労働。
 だけど、労力をかけただけのことはあって、刻んだり炒めたりしないので、野菜の旨みが丸ごと凝縮されていて、新鮮で濃厚な味に。特に、人参に化学変化?のようなものが起きていて、お芋や栗のようなほくほく感というか、甘さが発生していて、ふたりで驚いた。Img_0887
 味付けは、バルサミコを垂らすだけ。シンプルな料理なので、バルサミコは8年もののいいのを選んだ。 
 メインは、チキンソテー with 玄米ごはん。Img_0888

きゅうりの漬け物のように見えるのは、丸焼きしたズッキーニを切ったもの。

 

 お酒は、スパークリングワインと赤ワインをほんのちょっとずつ(ふたりとも、お酒は弱いので)。

 と、もっともらしくつくっているようだけれど、実は今回のレシピは、すべてOlive Bar―有元葉子のオリーヴオイルレシピから。
 レシピブックはいろいろ持っているけれど、やはり有元さんのレシピが一番活躍する。
 野菜がたくさんとれて、シンプルで手早く、だけどちょっとお洒落な感じに仕上がる。ワインを楽しみながら食べられる玄米と料理とか、冷奴をイタリアン風に食べるとか、自分の守備範囲のなかからは、なかなか出てこないものを教えてくれる。

 デザートは、私が伊勢丹で買って用意しておいた、とっておきのもの。
 ピエール・エルメのマカロン。高いので、ひとり1個ずつだけ(笑)。
 オリーブにホワイトガナッシュという、これまた類いまれな組み合わせ。ほのかなオリーブの香りがちゃんとホワイトガナッシュを引き立てていて、こちらも天国的な味わい。  
 料理はオリーブオイルがテーマだったので、よい締めくくりだったかも。

 さて、プレゼントは、「テス」のプレミアム・エディションのDVD(私も特典映像を見たかったので/笑)。
 彼には 「今まで一番嬉しい誕生日!」と喜んでもらえたようで、何より。
 料理もプレゼントも、それほどお金をかけなくても、楽しめるということかも。 
 まあ、若い頃よりは、料理も少しは手早くつくれるようになったし、ふだんは離れて暮らしていてもこの人は安心できる、信じられるという勘が働くようになったのも、今までの経験があるからこそ、だし……年を重ねるのも悪いことばかりじゃないなと思う。
 だから、やはりお誕生日は、いくつになってもお祝いしたい。 
 そして、秋には、私もまたひとつ年を取る……。  

|
|

« ピアノ・レッスン――映画にまつわるちょっとシリアスな思い出 | トップページ | 天国的なスイーツ――ピエール・エルメ »

コメント

ケーキもお料理も美味しそう♪
私の推測だけなのですが、そのひとは「さ」がつくひとでは?
何はともあれ、お幸せに(^^)

投稿: ローズ・マダー | 2007年6月26日 (火) 10:48

ロース・マダーさん
こんにちは。
初めての料理は、レシピブックと首っ引きです。

でもって、確かに「さ」が付いていますねえ(^^)。

投稿: Kate | 2007年6月26日 (火) 22:20

いつの間に\(◎o◎)/!私も生身の「さ」のつく人にあったことないのに!
びっくりしましたよ~。
まあ、どうぞよろしくお伝えくださいね。

投稿: ローズ・マダー | 2007年6月27日 (水) 00:18

ローズ・マダーさん

>まあ、どうぞよろしくお伝えくださいね。
はい、「さ」の字さんによろしく伝えますね(笑)。

投稿: Kate | 2007年6月27日 (水) 00:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/84419/6907370

この記事へのトラックバック一覧です: 年を重ねること:

« ピアノ・レッスン――映画にまつわるちょっとシリアスな思い出 | トップページ | 天国的なスイーツ――ピエール・エルメ »