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2007年5月14日 (月)

輝ける女たち

 ル・シネマが日曜の最終回は1000円というのを知り、さっき、日曜の夜の街へ映画を観に出かけてきた。

 水曜のレディスデーは激しく混むし、それに平日は最終回になかなか間に合わないし、眠くなるし……で、最近はもっぱらWOWOWの録画を自宅で観るばっかりだったから、この日曜最終回1000円というのは、いいなと思う。
 もちろん、今日は、観たい映画もちょうどやっていたので。

 Img_0822 カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ミュウミュウといった豪華な女優たちが主演の輝ける女たち (原題は、LE HEROS DE LA FAMILLE)。
 観終わったあとも、なんだかとってもいい気分なので、洗った髪が乾くまでの間、ミニボトルの赤ワインをちびちび飲みながら、サクッと書き留めておくことにした。

 物語の舞台は、ニースの「青いオウム」というキャバレー。
  経営者のガブリエルは、女好きで、それでいて女装して店に出たりもするユニークなキャラクターで、皆に愛されていた。
 そのガブリエルが急死し、今まで疎遠だった家族が呼び集められ、彼の遺言により、家族の一人ひとりが今までの人生を見直し、少しずつ変わっていくというストーリー。
 エマニュエル・ベアールは「青いオウム」の歌姫(という役柄が納得の美しさ。彼女も40を超えているはずなんだけど、ますます凄いです)、カトリーヌ・ドヌーヴとミュウミュウはガブリエルの元妻という役。
 3人とも存在感たっぷりで、彼女たちが出てくるだけで、なんだか嬉しい。
 本当に美しいんだもの。それは、顔の造作やスタイルがどうのこうのという次元ではなく、存在から滲み出る輝きのようなもの。そういう意味では、この「輝ける女たち」という邦題は、合っているのかも。
 カトリーヌ・ドヌーヴとミュウミュウも年をとって、フェイスラインもちょっとたるんでいるけれど、年齢相応という感じで、ハリウッドの女優のように整形やアンチエイジングに血眼になったりしないんだろうなという余裕を感じさせる。
 とにかく、カトリーヌ・ドヌーヴの美しさといったら!

 「クィーン」のヘレン・ミレンも魅力的だったけれど、こんなふうに年を重ねた女優さんが活躍しているのを観るのは、目と心が潤う。
 フランスの女優さんは、魅力的というより、魅惑的。
 それから、キャバレーのインテリア、衣装、メイクなどは、1930年代(1940年代?)風でとても素敵だった。で、彼女たちの日常着はシンプルで、あるいは70年代風だったりして、それがまたカッコよくて……。
 映画全体の芳醇で艶やかな感じは、やはりイギリス映画にはなかなか出せない味わいで、フランスなんだよなあと思わせる。 

 ところで、久々のBunkamuraのル・シネマだったけれど、ここの地下にあるカフェ、ドゥ・マゴの辺りは、『本格小説』で、よう子ちゃんと太郎ちゃんが逢瀬を重ねる場として使われている。
 ふたりが買い物をしたフェラガモは、現在はエルメスに変わっていた。
 『本格小説』には関係ないけれど、東急本店の向かいには、よさそうなビストロが新しくできているのを発見。
 そんなのを横目で見ながら、ひとりで日曜の夜にふらっと映画に出かけるのも、ああ自由!という感じで、シングルの醍醐味なのだけれど、今日の映画は、できれば好きな人と観て、そのあとビストロなんかでワインを飲みながら食事して映画の話をするのが相応しいものだったなあ、なんて思う。

 でもまあ、この日曜最終回1000円は、老若男女問わずなので、おすすめ。 
 珍しく、いい感じの日曜の夜だった(いつもは、軽く憂鬱な感じですごしています/笑)。

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コメント

kateさん
ご無沙汰です。最近コメントもせず、読み逃げお許しください。
ここ最近のブログも気になってました。私が見逃してる『The Queen』『輝ける女たち』両方とも是非見たいので、これから見に行くつもりでいます。
先週の日曜のル・シネマで見たということは、私はその日、ザ・ミュージアムのモディリアーニ展に行っていたので、すれ違っていたかも知れませんね。

それと、たまたま今日近くの紀伊國屋で文庫になってる『本格小説』買いました。水村美苗さんの本は大学生の時に『続・明暗』を読んだ以来です。とても楽しみにしてます。
kateさんが薦めるものはいつも気になってしまいます。

投稿: うめめだか | 2007年5月19日 (土) 21:53

うめめだかさん

>最近コメントもせず、読み逃げお許しください。
私もそうですので、お気になさらず!

 「The Queen」「輝ける女たち」、ぜひご覧になってみてください。特に「輝ける女たち」は、女性が年を重ねることの魅力が存分に描かれているので、おすすめ。

 『本格小説』も読んで絶対損はしません!
 美しい日本語が、読んでいて心地よいです。

投稿: Kate | 2007年5月20日 (日) 23:56

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