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2007年3月10日 (土)

週末の和みもの

 先週水曜日の出来事 も、今となっては現実感を伴なわず、日常の隙間に一瞬見た、悪い夢のようにも思われ。
 とはいえ、月曜は奇妙な暖かさと暴風で、でも週末に近づくにつれまた寒くなり天候の移り変わりが激しく、そして振り返ってみれば外出の多い1週間で、終わってみると、私はがっくりと疲れていたのです……。

 ――と、「拝啓 父上様」風?に(笑)。
 初回見てなんだかベタな気がしてやめてしまったのだが、高山なおみさんの日記(リンクにあるふくう食堂を参照)を読んだらおもしろそうなので、先週試しに見てみたら、本当に結構よかった。神楽坂という実在の街が舞台だし。板前の修業をしている男の子は、初々しく可愛らしいんだけれど、調理場に立つときりっとしている。真ん中を飛ばして見ても、ストーリーを追えるのもいい(笑)。
 神楽坂の開発も絡んでいて、舞台の古い料亭がビルになるという、古きよきものが消えていくこともテーマになっていて、切ない。『本格小説』の三枝三姉妹が「どんどん軽く醜くなっちゃって」とでも言いそうな設定。

 そんなわけで、今週末はどこへも出かけず、静かにすごすつもりだったのだが……壊れた圧力鍋の部品が届くも、何をどうやっても噛み合わず、取り付けることができない。これは不良品か? 2時間くらい格闘するけれど、結局ダメで時間を無駄にしてしまい、うんざりし非常に不機嫌になる。
 圧力鍋の蓋というものは重く大きい。収納場所のないうちの台所、僅かなスペースにとりあえず置いておくのだが、必ず落ちる。何度も落としているうちに、ついに取っ手の一部が欠けてしまったのだ。元の価格が安いだけあって、やはり丈夫にできてないなあと思ったり、この台所の使いにくさがいけないのだと、だんだん腹が立ってきたり。
 落ちるようなところに平気で置いてしまう自分のズボラさは棚に上げ、最近ロクなことがないなあとか、絶対引っ越してやる!とか思いつつ、今日の午後はカリカリ、イライラしていた。生理前だからだろうか。

 圧力鍋の蓋の取っ手はあきらめ、とりあえず掃除を終えた。
 それから、お茶など飲み、おもしろくておいしい豆腐が冷蔵庫に用意してあるのも思い出し、できるだけ気を取り直し、落ち着くことにした。
 で、週末を楽しくおいしくすごすための和みものを紹介します。 
 Img_0724_2最近よく話題になっている男前豆腐店と関係があるのかないのか、よくわからないけれど、この波乗りジョニーがおいしい。3つつながっているのを切り離し、封を開けたらプリンのように逆さまにして、パカッとお皿にあけて、スプーンですくって食べる。
 濃厚な味なので、醤油より塩の方がおいしい。生姜やネギなどの薬味も少し加えるけれど、塩だけでシンプルに食べるのもいいかもしれない。

 そして、青山フラワーマーケットで買ったバラ。手書きのポップに、千葉のどこそこの○○さんがつくったもので、香りのよいバラです……云々とあったので、それに惹かれて選んだ。Img_0733
 確かに、よい香りがする! 市販のバラはほとんど香りがしないのだけれど、これはほんのり爽やかで甘いリンゴのような香りがする。イギリスのバラ園でか いだ香りと近いので、感動。生のバラって、それほど濃厚な香りではなく、小ざっぱりとした爽やかな香りがするものなのだ。
 この前の桃の花のように、美しく開いていくれるだろうか。
 青山フラワーマーケットって、いい花屋さんだなと思う。

 あとは、山田詠美の新刊『無銭優雅』 (むせんゆうが)を読む予定。
 「恋は中央線でしろ!」という帯文にあるとおり、中央線が舞台の恋愛小説。特に、私が住んでいる西荻の辺りがよく出てくるので、おもしろい。でもって、主人公たちの年齢もあまりお金がないという設定も自分に近い……。男は、なんと「ずっと、西荻近辺から出たことがない」。

 こうして、ひとりの男を待つのはいいもんだ。確実に帰って来るであろう男の不在は、何よりの鎮静剤だ。私は、帰って来るかどうか解からない人を待ち続けた経験が何度かある。その時の焦燥感は耐え難いものだったけれども、やがて慣れた。それと同時に、その人に対する思いも薄れた。来ない待ち人は、恋の対象から外れて行く。今にも私の許にやって来る、その姿が明確に描けない人には熱中出来ない。片思いの出来ない女、それが私だ。待たせた分だけスキップの足取りを軽くしてやって来る。そういう男と親密になりたい。いわゆる大人の恋なんてもん、知らないね。私は、いつだって、互いに会いたがっている仲になりたい。それでこそ、会えない時間が隠し味になる。やがて抱き合った二人の体が、熱で半田付けされたみたいにつぎ合わされる。ひとりで過ごす至福は、二人で向き合う恍惚の手下。大人気(おとなげ)に見放された私が、ようやく見つけた、彼は、私の、宝物。――『無銭優雅』より

 相変わらず、分別臭くなっていない「大人」が登場し、素敵。
 恋は中央線でしろ!と命令されてしまったので(笑)、ここはひとつ、ぜひ従ってみたい気分。主人公のふたりは、中央線でどんな恋を展開していくのか、楽しみだ。

 やはり、週末はカリカリせずに穏やかにすごしたいものです。

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