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2006年11月23日 (木)

マンダリン オリエンタル 東京

 穏やかに晴れた昨日(22日)は、某人気作家の方の取材だった。
 Mot_2場所は、マンダリン オリエンタル 東京 。日本橋のランドマーク日本橋三井タワーにできたホテル。日本橋というと、昔は古臭く、ちょっと衰退したイメージがあったけれど、本当に変わったのだなあと感じる。
 

 そして、マンダリン オリエンタル 東京は、私が東京で見てきたホテルのなかで一番美しいホテルだと思う。
 ここと比べると、帝国ホテルなんて凡庸なインテリアだよなあ、などと思ってしまう(と、偉そうなこと言ってるけど、泊まったことはない)。
 マンダリン オリエンタル 東京は、高級ホテルにありがちな、もわもわっとした絨毯だとかきらびやかなシャンデリアなんかの類いが一切ないのだ。
 直線を生かしたアールデコ風というのか、フランク・ロイド・ライト風というのか、その名のとおり程よくオリエンタルな雰囲気で……インテリアを的確に表現する語彙が少ないので、当たっているのかどうかわからないけれど。
 タワーの最上階を使っているので、ロビーもラウンジもトイレも、どこにいても見晴らしのよい景観が。
 天井が高く、ややほの暗い照明、ソファにはまるで個人の家のように大きさの違うソファが無造作に置いてある、などなど――女性誌風に言うと、「ラグジュアリー」(!)って感じなのでしょうか(笑)。
 トイレの入り口もまるでレストランのよう。洗面台は、小ぶりの黒い洗面ボウルが並んでいて……と、ありきたりなものが何ひとつとしてない。それでいて、奇抜で浮わついた感じはなく、落ち着いている。
 働いていている人たちも素晴らしい。申し分のない心地のよいサービス。

 ところで、取材の場所は、ラウンジだったのだけれど、コーヒーが、1人前、1,890円! コーヒーが1,890円です(と二度も言ってしまう)。
 これまた、今までの人生のなかで飲んだ一番高いコーヒー(笑)。
 サイフォンで煎れるモカで(お代わりをうやうやしく持ってきてくれる)、トリュフチョコ1個付きで、もちろん美味しかったけれど……場所代、サービス代も充分に含まれているのだろうけれど……これはいくらなんでも高すぎるっ!(ちなみに宿泊も、最低料金4万5千円也……シングル、ツインというような分け方ではないようだ)。

 うーん、でも、凄くいい気分転換になった。
 マンダリン オリエンタル 東京の噂は聞いていたけれど、やはり実際の場所に行って、空間そのものに自分の身を置いてみないと、そのよさは全然わからない。雑誌の写真やインターネットでは何もわからない。
 建築家の方がよく言うのは、若い頃、あちこち旅をしていろんな建物を実際に見て歩くことの大切さ。空間そのものが醸し出す力は、身体で感じるしかないのだ。それがいつか、仕事での設計に役立っていく。

 と、ホテルの話に終始してしまったが、取材で聞いた話も興味深かった。
 この物語の個性的な主人公には、モデルはいない、物語の構成はきっちり決めず、流れに任せる、などなど。
 やはり他の作家の方も、取材の際、「自分の体験はほとんど書かない」と言っておられた。「自分の体験だけに頼っていると、いつか尽きてしまうし、狭くなってしまうから」だそうだ。
 やはり、作家の想像力、ということに尽きるのか。
 こんな話を聞くと、自分もまた小説を書いてみたい気持ちが湧いてくるのだけれど……れっきとした勤め人でもあるので、毎日をこなすだけで、日々はどんどん過ぎてゆく(と言い訳)。人生一度きりなのに、これでいいのか、などと思いつつ……。

 それはさておき、美しい場所は、自然であれ、人工的な建造物であれ、よいなあと単純に思う。
 ワーキングプア問題も気になるけれど、マンダリン オリエンタル 東京みたいなところは素敵。こういう場所が東京にあると思うと、嬉しい。

*この後、東京マンダリン オリエンタル東京でディナーをしました。
 こちら も併せてお読みください。

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