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2006年11月 5日 (日)

この秋は……

 前回の更新からすっかり間があいてしまいました。
 10月は何をしていたかと言うと、原因不明の激しい腰痛から始まるもろもろの体調不良で、整形外科でレントゲン→婦人科で検診、やはり婦人科が根本の原因らしい→ついにMRI検査……と病院の検査漬けの日々。
 仕事を早退したりその分残業したり、貴重な土曜日に早起きして病院へ行ったりと、なんというか病気するとますます体力も精神も消耗するのを感じた。
 また、MRI検査の結果が出るまでというのがえらく時間がかかるので、それを待つのが凄く苦痛だった(お金も、いっぱいかかった)。
 よくはないけれど、深刻な事態ではないだろうというのは直感的に感じていたけれど、もしかして……ということもある。
 果たして結果は――悪性の腫瘍等は一切なしということで、一安心だったのだけれど、今のままでは危ういので、何らかの治療法を考えなければいけない。かかりつけの婦人科の先生は、手術か薬物療法(副作用あり)をすすめている。ただし、「酷い貧血なので、今のままでは手術もできない状態なんですよ」と言われている。
 で、どうしようかと思っているのだけれど、あと余命半年というわけではないので、手術も薬物療法も保留にして、春くらいから始めた漢方を続けようと決心している。即効性はないけれど、体質を変えなければ本当の治療にはならない、という中医学の教えには共感できるから。手術で身体にメスを入れることによる弊害も聞いたし。
 ここしばらくは、西洋医学と東洋医学の狭間で揺れ、いろんなことを考えさせられた。
 その辺りのことをまとめてみようと思っているのだけれど、そうやってちゃんと書こうと無理をするといつものように睡眠不足になるので、いつかそのうち……。
 万全な体調になることはないだろうから、病気と付き合いつつ無理をせず生きていくしかないんだろうなあ。
 つくづく、女性の身体はやはりデリケートにできている、こんなものを抱えながらよく生きてるよなーと自分でも感心する。
 女性は本当に大変なんです……男性の皆さん、身近な女性をいたわるように!(笑)

 10月はそんな合い間を縫って、21日の土曜日は、シブヤ大学というところが主催する音楽と生きる歓び~フィッシュマンズの宇宙、日本…… という講座を聞きに行った。
 フィッシュマンズの茂木欣一さんも登場。とても貴重な話を聞けて、渋谷の人ごみのなか、無理して行ってよかったなあと思った。フィッシュマンズのデビュー当時、プロデューサーを務めた小玉和文さんのもたらしたものとか、その後のこととか、いろいろ知ることができた。
 当時のことを語る茂木さんはとても生き生きしていて、聞いているこちらも、佐藤伸治クンが死んでしまったことをうっかり忘れそうになるのだった。
 でも、司会の小野島大さんの「佐藤クンのことは今どう思っているか?」というような質問に対しては、ちょっと考え込むようにして、
「時が経つほどに辛くなる」
 と答えたのが心に残った。
 佐藤伸治クンは33歳で亡くなったのだが、少し年下だった茂木さんはその年になることをとても意識するようになったそうだ。
 この感覚は凄くよくわかる。そして、
「今、彼と他愛のない話をしたいです」
 と言うのを聞いて、私はなんだか泣きそうになった。
 「時が経つほどに辛くなる」というのは、感傷的な思いではなく、彼の創り出した世界があまりにも素晴らしかったので、その喪失感と不在は永遠に埋まることはない……という切実な思いを表しているように思えた。
 ところで、この講座に来ていたなかで、きっと私が最年長だったに違いない(笑)。Photo_5
 20代の子がほとんど、男の子も女の子も皆可愛いというか、いい感じの子たちばかりだった。
 その夜、家に帰ってすぐに聞いたのは宇宙 日本 世田谷空中キャンプ 。ちょっと弱っている身体と心に、なんだかやけに沁みた。

MAGIC LOVE  MAGIC LOVE
MAGIC LOVE  MAGIC LOVE

だれかとだれかがどこかで2人出会ったら
小さな小さな祝福の灯がともって
そして小さな時間の輪がまわり
小さな想いがかけまわって
ひとりでそうかとうなずくんだ

胸がかゆいほどに騒ぐ夜もあるさ
ほんのささいな言葉思い出して
ひとりでそうかとうなずくんだ

つながりはいつもそこさ 心ふるわす瞬間さ
つながりはいつもそこさ 心ふるわす瞬間さ

――「宇宙 日本 世田谷」から★MAGIC LOVEより


今日が終わっても 明日が来ても 長くはかなく 日々は続くさPhoto_6
意味なんかない 意味なんかない
僕は泣きうそうだよ
このまま連れてってよ 僕だけ連れてってよ
遠くへ連れてってよ

君とだけ2人落ちていく BABY,IT'S BLUE
友達もいなくなって 
BABY,IT'S BLUE
誰よりも 大好きだった BABY,IT'S BLUE

――「空中キャンプ」から★BABY BLUEより

*フィッシュマンズのすべてをまとめたフィッシュマンズ全書 という本も最近刊行されていて、私はまだ未読だけれど、ファン必携の書という感じ。

 さて、祝日の11月3日(土)は、あまりに気持ちのよいお天気だったし、検査の結果も出て気持ちも少し軽くなったので、ふと思いついて年下の女友だちAちゃんに電話をし、ご飯を食べることになった。
 彼女が住んでいる街、中目黒にて。川沿いを散策し、びっくりする品揃えのセレクトショップを覗いたりした。和のものは、京都の名品の茶筒とか、漆塗りのものとか、ヨーロッパのものは聞いたこともないようなアーティストのジュエリーやバッグやら……アンティーク風レースのブラウスがあってかなり魅了されたが、どこに着ていくんだ?と冷静になり、すぐに戻した。
 店の中央には、樹齢何百年とかで倒木した杉の木をまるまる使って、仏陀の顔をくり抜いた巨大なアートが飾ってあった。イギリスのアーティストによるものだそうだ。
 さすが中目黒、西荻にはない雰囲気(笑)。ここは、また訪れたい。
 Img_0479木造モルタルのふるーい建物を中だけ改装してカフェやベーカリーにした「上目六さくらショッピングセンター」という面白いお店で、お茶とケーキ。ここで1時間半くらい喋り、Aちゃん行きつけの沖縄料理の「サイロ」というお店へ案内してもらう。
 沖縄料理というと、沖縄民芸風の素朴な店内を連想するが、ここはシンプルなインテリアのカフェ風なお店。でも、料理はしっかり沖縄していて、味もすこぶるよい!ので、感動する。
 左手前は舞い茸ともずくの天ぷら(私はもずくが大好き!)、右手前はお馴染みゴーヤチャンプル。この日は、泡盛のシークヮーサー割を3杯も。お酒はあまり強くないけれど、このシークヮーサー割は合うみたいで、最後までいい感じで飲める。ビタミンCたっぷりというのも嬉しい。
Img_0481  Aちゃんもいろいろと思い悩むこと多い日常らしく……でも過ぎ去った時間は戻らないわけだし、過去を振り返るよりはこれからを充実させたいよね、とお互い励まし?合って(笑)、夜も更けて11時半頃にお開きに。
 こうして写真を見ると、カフェも沖縄料理のお店サイロにもキャンドルが。サイロのキャンドルホルダーは、淡いブルーの琉球ガラスでとてもきれいだった。

 と、まとめて近況報告でした。
 明日はそろそろ冬物を出して、この季節しかない紅玉で焼きりんごをつくる予定。
 では、皆さんも連休最後のよい日曜日を。

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