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2006年8月20日 (日)

夏休みはもう終わり

 働いている間も時の経つのはあっという間だが、休みとなると、なおいっそう時が経つのが早い。

 水曜日は、映画「ゆれる」を観る前に、四谷まで足を伸ばして大好きなPaulへ行っていた。
 ――というのも、またレディスデイをねらって行ったのだけれど、凄い混みようで、上映時間の1時間前に行ったにも関わらず、その回は立ち見!
 で、仕方なくさらにその次の回にしたら、時間が膨大に余ってしまったのだ。
 伊勢丹をうろつき、「げっ、マノロ・ブラニク、9万!」とかやっていても、一向に時間が経たないので……パンも切れていることだしと、四谷のPaulへ行くことにしたのだ(伊勢丹をうろついてると、何かと危険だし/笑)。
 映画を1000円で観るために、相当なエネルギーや時間を使い、逆に結局お金を使っているみたいな気も……「ゆれる」はなんだか凄い人気なので(オダギリジョー人気?)、これから行かれる人は要注意(上映の映画館が小さいんだよな)。

 話は全然関係ないが、伊勢丹をうろついていた時のこと。
 いかにもゲイっぽいふたり連れ――日本人とNY在住インド人とアメリカ人のハーフ(私の想像)が交わしていた、「伊勢丹のディスプレイって世界的に見ても凄い水準よね。アメリカなんかより洗練されてる。ブルーミングデイルなんか……バーニーズは……」というような会話が、ちらりと耳に入った。
 そう、最近、新宿伊勢丹はリニューアル工事を着々と進めており、その洗練されようは、どこまで行くのか、というくらい。
 1階は海外のブランドが入りすぎているような気もするけど……。
 とにかく、婦人靴売り場なんかも、今までのディスプレイとは、根本的に異なる見せ方。
 で、上の階のセレクトショップなんかにしか置いてなかったマノロ・ブラニクも、1階の靴売り場に誰でも手に取れるように見られる、というわけ(絶対に片足ずつしか置いていないが)。
 まあ、私の足にはどれも入りそうにない(というか、歩けそうにない/笑)ので、どんなに大金持ちになったとしても、購入することはあり得ない(だろう)。

 ……と、靴の話ではなかった。
 Paulです。夏休み後半のために、めいっぱいパンを買っても、2000円弱。
 高価なものを買えない時は、パンを買うのが一番(笑)。
 パンをゆっくり買っても、まだまだたっぷり時間が余っていて、他をうろうろしても暑いだけなので、もうこの際、大贅沢だ!とばかりに、横に併設されいてるカフェで軽い食事をすることにした。
 Img_0374_1その時に頼んだサラダがとてもおいしかったので、思わずメモをとる。

 ★ハーブチキンサラダ★
茹でた(蒸した?)チキンに、ハーブ入りのドレッシング。
野菜は、レタス、ロケットサラダ、茹でたさやいんげん、赤きゃべつ、スライスした生のマッシュルーム、玉葱スライス。

 ここのところ、葉ものが異様に高くて、きゅうりばかり食べていて、コオロギにでもなったような気がしていたので、このサラダは嬉しかった。
 野菜もたっぷり、チキンも結構入っているので、それとPaulのパンのバスケットがつくので、食事としては十分。家でも試してみたい。



Img_0375Img_0376







自然光がたっぷり入る店内には、フランスのアンティークの農機具などが飾られており、
ゆったりと寛げる雰囲気。
――と女性誌風に(笑)。
実際、お客さんの女性率高いです。
そして、「女性おひとり様」には最適なお店。
私が自信を持ってお薦めします(笑)。
Paul アトレ四谷店

 
 その他、この夏休み中に自宅で観たものなど――。

 イギリスのマイク・リーの「ヴェラ・ドレイク」。
 ほんの何十年か前までは、妊娠は女性にとって、大きなリスクであった。
 妊娠させた男ではなく、妊娠させられた女性の方が、負担を強いられ、「ふしだら」と呼ばれた。
 極めて危険な方法で、闇で堕胎が行われていた。
 その堕胎を、娘たちを助けるためと信じ、報酬も受けずに密かに行い続けてきた、ある老婦人――ヴェラ・ドレイク――が逮捕されてしまう話。
 時は、1950年。堕胎は重罪だったのだ。
 ヴェラを演じた女優さんが素晴らしく、泣きっぱなしだった。

 「イン・ハー・シューズ」
 よかったし、面白かったけれど、もうひとつ踏み込みが足りないような感じ。
 姉妹間の確執とか、母親に対するトラウマがちょっと類型的な気がした。
 屈折の度合いが軽すぎるというか、物足りないというか――よくも悪くもアメリカ映画という感じ。
 ただし、祖母役のシャーリー・マクレーンはよかった。彼女が出てくると、安心する。
 キャメロン・ディアスの「イカれたネエチャン」役は、はまっていた!
 それから、トニ・コレット(この女優さんは結構好き)の結婚式のシーンはよかった。大袈裟でない、膝丈くらいのドレスに、ジャマイカ料理店のレストランで、BGMはレゲエというのが。

 女性にとっての靴をモチーフにした映画なら、スペイン映画の「靴に恋して」の方が、私は20倍くらい好きだ。靴をめぐる女性たちの屈折ぐあい、母娘の葛藤など、深い。
 それでいて、暗くなく、変態チックなところも程よくあったり(笑)、映画全体の色彩もきれいで、女優さんのファッションも艶っぽく、見応えがある。

 TVはNHKの芸術劇場、ピナ・バウシュの来日公演。
 「カフェ・ミューラー」――素晴らしい!
 興味はあるのだが、生の舞台はまだ一度も観ていないので、次回、来日する時は、何が何でも観に行かねば!と決意する。
 65歳の今もなお、踊り続けているピナの美しさは奇跡的。
 そして、美しさだけでなく、人間の痛みや孤独もダンスであそこまで表現できるとは……もう鳥肌が立ちまくり。
 内面から滲み出る美しさ、という言葉は、まるで彼女のためにあるようだ。 
 彼女を見ていると、年を取ることが怖くなくなる。そんな気持ちにすらなった。
 やはり、真実を追い求めている人間は美しいのだ!と、大真面目に考える。 
 自分も、もっと真剣にいろいろなことに取り組まねば……と。
 しかし、録画したものの、なぜか番組が15分ずれ込んでいて、最後の貴重なインタビューが途中でぷっつり……がっくり。
 ちなみに、映画「トーク・トゥ・ハー」にも、実名のままピナ・バウシュとして登場。
 映画の中で、ピナ・バウシュの舞台を観ながら、あまりの美しさに涙を流す男性が出てくるが、あんなふうに泣ける男性が、私は好きだなあ。
 また、「トーク・トゥ・ハー」を観たくなった。

 本は、『ゲド戦記』の2巻目がもうじき終わる。
 
 そして、萩尾望都の漫画『残酷な神が支配する』を再読。
 今まで、結末が凄く気になりながらも、私が揃えていた版が絶版になり(現在は文庫のみ)、途中で途絶えていたのだ。
 まったく便利な世の中になったもので、絶版のその版のものも、アマゾンを通して中古屋で買えた。で、ようやく17巻、全部揃った!
 せっかくなので、1巻から再読することにした(なので、まだラストまでいっていない)。
 あまりの面白さ……というか怖さに、眠るのも忘れて毎晩読み耽っている。
 義父に性的虐待を受ける少年の話なのだが、この義父がモラル・ハラスメントの加害者そのもの。
 描かれた当時(10年以上前)、モラル・ハラスメントという概念は日本にはほとんどなかったはず。
 なぜ、こんなふうに描けたのか、本人に聞いてみたい。
 もともと、心理学的なことには興味のある人だと思うけれど。
(このコミックについては、いずれまた機会を改めて書きたい)

 萩尾望都は天才だ、と再確認。
 萩尾望都に出会っていなかったら、私は全然違う人間になっていたと思う。
 それくらい、思春期の頃に影響を受けた漫画家だ。
 彼女の作品を読んでいなかったら、ものを書くようになっていなかったかも知れない。

 などと、自分を振り返ってみたり。

 昨日、今日は、床を水拭きしてさっぱりしたり、今頃網戸を拭いたりと、家事に邁進。
 今夜は、トウモロコシと玄米を一緒に炊いて、ゴーヤ入りスープカレーをつくった。

 と、そろそろ、日常モードへ移行しつつある。
 たいしたことのない、短い休みだったけれど(結局ブログばっかし書いてたような気もするし)、子どもの頃と同じように、夏休みが終わる時というのはなんだか少し寂しい。
 特に夕暮れ時、風が吹いて空がきれいだったりすると……。

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