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2006年7月23日 (日)

ティーポット――モノのカタチ

 陽の光を何日、見ていないだろう……? すっきりしない日が続きます。今日は軽い話題を。

Img_0129_2_1 これは今年の初め、「私の部屋」という生活雑貨店のセールで買ったティーポット。前から大きなティーポットを探していたので、ぴったりだなと。ポルトガル製で、4000円くらいのが半額になっていて、やった!と思って。ところが、いざ使い始めてみると、これがまた憎たらしいほど使いにくい。
 注ぎ口のところが真っ直ぐなので、紅茶がやけに勢いよく、まるでジョウロのようにドボドボと出てくる。椅子に座って、テーブルの上のカップに注ごうとしても、どうも動作がスムースにいかない。あまりにでかすぎて、ティーコゼーもキツキツ。容量が多すぎて、お湯と茶葉の量がどうもいい按配にいかない。などなどの理由で、紅茶をおいしいく煎れられない。こうして見ると、本当に植木の水やりのジョウロそのもの(笑)。
 なるほど、このポルトガルの陶器、他にもいろんなアイテムがあったけれど、出ているだけ販売で終了、というのがよくわかった。セールになっていたのもなるほどだ。買い付け失敗したのね、「私の部屋」のバイヤーさん。
 なので、使うのをやめた。しばらく棚に放置していたが、でっかくて邪魔だし、見るたびに腹が立つので、不燃ゴミに出してしまった。うぅ……。

Img_0131_2_1 というわけで、前から使っていたカレル・チャペックという日本の紅茶のメーカーで出しているポットが復活。もともとこれで十分だったのだけれど、あともうちょっとだけ多く入るといいなと思ったのだ(紅茶、飲みすぎって気もするけど)。 これは、注ぎ口のところがうまい具合にカーブが出ていて、液垂れしないようになっている。お湯を注いだ時に茶葉がジャンピングしやすい、ぽってりとした形。これぞ、まさにティーポットのなかのティーポット。よく考えられている。
 これを持っていたのだから、わざわざジョウロみたいなポット買う必要なかったなあ。あと、もうちょっとだけ容量があれば完璧なのだが。

 
 本当は、これが一番、愛するティーポットだった。
 ロイヤル・コペンハーゲンのティーポット。形も容量も私にちょうどよかった。カップのように直接口をつけるわけではないし、形さえよけれは何でもいいだろうと思うのだが、やはりいい磁器のものでお茶を煎れると、おいしくなるような気がするのだ。
 しかし、注ぎ口のところが、激しく欠けてしまった(写真ではわからないけれど、この後ろ側がガッツリ欠けていて、注ぐことができない……涙)。だから、カレル・チャペックのポットは、二番手。
 Img_0132_1このロイヤルコペンハーゲンのポットは、修理する手立てもないのに、惜しくて捨てられず、往生際悪くしまい込んである。
 たまたまB級品を安く買えたのだけれど、まともに買うと3万以上する。
 このロイヤルコペンハーゲンほど高くない、ブランド品ではない、いいティーポットはないものかと探しているのだけれど、これがまたない!
 カップはあれこれ種類が豊富なのに、ポットはほんとに少ない。ポットでちゃんと紅茶煎れる人、少ないのかしら? 「私の部屋」にも、いいものはない。
 北欧のメーカーで探したけれど、やけにお洒落っぽい、ストンとしたカタチが多く、ポルトガルのデカポットの二の舞になるかもと警戒しているので、今ひとつ買う気になれない。

 ティーポットは、注ぐところがなめらかな曲線を描いていて注ぎやすく、適度な丸みがあるカタチが基本。やはり、モノのカタチにはワケがあるのだなあと、しみじみ思う。

 以前、イギリス製で正にティーポットの基本のカタチを守ったようなオーソドックスなものが、雑貨屋などでよく売られていたのだけれど、最近見かけなくなった。なぜだろう? 値段も庶民的、ぽてっとした陶器でいい感じだったのに。

 今のところ、カップ、ミルクジャグ、プレート、ポットと、ブランドは全部バラバラ。なので、シンプルなデザインなら、どこのメーカーのでもよいから、適度に大きくて、おいしく煎れられそうなティーポットはないものか?と思っている。
 できれば、料理研究家の有元葉子さんが使っているような、ジノリの業務用の真っ白、 なんていうのが一番理想なのだが(カップはジノリを使っているし)、残念ながら日本では販売されていない。

 これだけモノが溢れているのに、いざ探すと、ほしいものがないというこの不思議。

*モノのカタチシリーズ、次回に続く。

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コメント

久しぶりです。形がダメダメで失敗したというポットの件、すごくよくわかる。
俺も以前、輸入雑貨屋でセールになってたやかん(おしゃれなの)を買ったら、同様にお湯がどぼどぼ勢い余ってでてしまう作りで、すぐに捨てた!

ガイジンの仕事はテキトーだなぁとそのとき思った。
もちろん、すばらしいものもあるけど、日本製品はとびぬけていいものがないかわり、そういう商品としての欠陥はぜったいにない気がする。

投稿: kengo | 2006年7月29日 (土) 04:31

Kengoさん
>ガイジンの仕事はテキトーだなぁとそのとき思った。
 
 笑……確かにそうかも。
 日本人のモノ作りのきめ細かさは、世界に誇れるものだと思う。
 イギリスに行った時、ストッキングを買ったんだけど、どうも、足にフィットせず、もたつくというか頼りない感じだった。そういうものも、日本製の方が圧倒的に優れている。

 先日、友人に、「おすすめのやかん、何かない?」と尋ねられたので――私は生活雑貨アドバイザーか?/笑――柳宗理のをすすめました。
 実は私は使ったことないんだけど、見ただけで使いやすそうなのがわかるので。ボウル、ざるなども評判いいので、キッチン用品をいつか柳宗理で揃えるのが夢です。
 

投稿: Kate | 2006年7月29日 (土) 17:01

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