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2006年3月27日 (月)

自分の感受性くらい

 詩人の茨木のり子さんが、先月亡くなられました。
 これは、自分がへたりこみそうになった時、決まって読む詩です。
 それでも、気を緩めると、すぐに何かのせいにしてしまいたくなる自分。
 で、また読み返す……。だから、今日も読み返しています。

自分の感受性くらい      茨木 のり子

ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

Ch1

 

 

そして、ああ、私は「ばかもの」だと思うのです。

 ところで、開ききって、もうじき枯れるチューリップ……が、なぜか好きです。

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